
湿布について
腰や肩の痛み。つらいですよね。
そのとき手軽に使われるのが湿布です。
身近な存在ですが、湿布もれっきとした薬です。
「貼るだけだから安心」と思われがちですが、使い方には注意が必要です。
湿布は“経皮吸収型の薬”
湿布は皮膚から有効成分を吸収させる「経皮薬」です。
痛みがやわらぐということは、
有効成分が皮膚を通して体内に取り込まれているということ。
吸収された成分は患部周辺だけでなく、血流に乗って全身へも移行します。
有効成分の作用
代表的な成分には、
- インドメタシン
- ジクロフェナクナトリウム
などがあります。
これらは「プロスタグランジン」という物質の合成を抑えることで、炎症や痛みを軽減します。
しかし、良いことばかりではない
プロスタグランジンは痛みを引き起こす一方で、
- 胃や腸の粘膜を守る
- 血流を保つ
といった大切な役割も担っています。
その働きが抑えられることで、
- 胃の不快感
- 胃潰瘍
- 腎機能への影響
といった副作用が起こる可能性があります。
大量に貼り続けた結果、胃潰瘍で救急搬送されたケースも報告されています。
使い方が大切
痛みがつらいと、つい
- あちこちに貼る
- 何枚も同時に使う
- 毎日長期間続ける
という使い方になりがちです。
しかし、
「外用薬だから安全」というわけではありません。
用法・用量を守り、
不安があれば医療機関に相談することが大切です。
痛み対策は“貼る”だけではない
湿布は対症療法の一つです。
痛みの背景には、
- 筋緊張
- 生活習慣
- ストレス
- 不安
などが関与していることも少なくありません。
薬だけに頼らず、
原因に目を向けることが根本改善につながります。



