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検査で異常なしと言われた腰痛が、なぜこんなに辛いのか放置すると慢性化する理由
「レントゲンもMRIも異常なしですね」
そう言われて、少し安心したはずなのに
腰の痛みは一向に楽にならない。
湿布を貼り、痛み止めを飲み、
「そのうち治るだろう」と様子を見ているうちに、
気づけば数週間、数か月が経ってしまった。
このような方は、実は少なくありません。
そしてこの段階で大切なのは、
「異常がない=問題がない」ではない
という事実を知ることです。
画像検査で「異常なし」と言われる腰痛は珍しくない
腰痛で医療機関を受診すると、多くの場合
- レントゲン
- MRI
といった画像検査が行われます。
これらは
- 骨折
- 腫瘍
- 重度の椎間板ヘルニア
などを見つけるためには、とても重要です。
一方で、慢性化しやすい腰痛の多くは、画像に映らない要素を含んでいます。
画像に映らない腰痛の正体
検査で異常が見つからない腰痛には、次のような特徴があります。
筋肉・筋膜の過緊張や回復不全
日常生活の負担が積み重なり、
筋肉が「休めない状態」になっているケースです。
関節の動きの質の低下
関節が固まっているわけではなく、
動き方がうまくいっていない状態。
痛みを感じやすくなった神経の状態
長引く痛みによって、
「痛みを出しやすい回路」が出来上がってしまうことがあります。
これらは画像検査では評価できません。
しかし、放置すれば確実に悪循環に入っていきます。
「そのうち治る」が慢性化の分かれ道になる理由
急性期の腰痛は、本来回復力が働きやすい状態です。
ところが、
- 痛みを我慢し続ける
- 動かすのが怖くなり、活動量が落ちる
- 不安や緊張が抜けなくなる
こうした状態が続くと、
身体は「痛みが続く状態」を学習してしまいます。
この段階に入ると、
- 治るまでに時間がかかる
- 本人も治療側も試行錯誤が増える
- 「何をしても良くならない」という感覚が強まる
という、お互いに大変な状態になりやすいのです。
早い段階ほど、回復に必要な負担は少ない
これは脅しではなく、臨床上の事実です。
- 早期 → 調整すべきポイントが少ない
- 慢性化後 → 体も神経も「癖」が固定化している
つまり、
同じ腰痛でも、対応する労力がまったく違うのです。
「今すぐ何とかしなければ手遅れ」
という話ではありません。
ただし、
「まだ大丈夫だろう」と様子を見る時間が長いほど、回復までの道のりは複雑になります。
当院が大切にしている考え方
当院では、
- 痛みの原因を一つに決めつけない
- 画像に映らない要素も含めて評価する
- 無理に通わせるのではなく、回復の方向性を共有する
ことを重視しています。
「異常なしと言われたけれど、納得できない」
「このまま慢性化するのが不安」
そう感じている方は、
状態がこじれる前に、一度ご相談ください。
まとめ
- 画像検査で異常がなくても、腰痛は存在する
- 放置が続くと、痛みは“学習”されやすくなる
- 早い段階ほど、回復に必要な負担は少ない
腰痛は、
我慢強い人ほど長引かせてしまう症状でもあります。
「まだ大丈夫かな」と迷っている今こそ、
一度、体の状態を整理するタイミングかもしれません。
安静にして様子を見ていたのに良くならない理由については、こちらの記事で詳しく解説しています



