目次
顎関節症の治療と対処
顎関節症とは
口を開けたり閉じたりした際に音が鳴ったり、痛みが出て口が開けにくくなる状態をいいます。
歯の食いしばりや、歯ぎしりを頻繁にしていたり、食生活やかみ合わせが原因になることがあります。
顎関節症の診断は問診や画像診断によって行われますが、心配な方はまずは口腔外科を受診しましょう。
顎関節症について
- 口を開け締めする際に音が鳴ったり、痛みがあって口を開けるのがつらい状態
- 顎の軟骨の変性によって音が鳴ったりする
- 関節の動きが筋肉の緊張状態に影響を受ける
- 顎周りの筋肉と首や腕、指の筋肉はつながっており、それによって頭痛や肩こり、耳鳴りなども起こる
主な原因
- 食いしばり
- 歯ぎしり
- 食生活
- 精神的ストレス
- 生活習慣
※日本では成人の半数近くに顎の不調を感じている
※20代から40代の女性に多い
生活習慣では主に
- うつぶせ寝
- 頬杖
- パソコンやスマホの長時間使用
- 片側ばかりで食べ物を噛む
- 極端に硬いものばかり食べる
- 食いしばる動作、運動が多い
- など
顎関節症の症状
- 顎の筋肉の痛み
- 顎を動かしたときに音が鳴る
- 口が開かない(開口障害)
- 頭痛
- めまい
- 耳閉感
- 耳鳴り
- 肩こり
- 睡眠障害
顎関節症の治療方法
自分でできること
痛みが強いときは柔らかいものを食べる
食生活の改善
生活習慣の改善
こった筋肉をマッサージして、顎や首、肩の筋肉を柔らかくする
医療機関では
- 痛み止め
- 筋弛緩薬
- 運動療法
- 理学療法
- マウスピース
- 手術
- カウンセリング
顎関節症の治療は原因を取り除き、症状を和らげます。
食いしばるのは血糖値の乱高下や、心理社会的な問題が潜んでいる場合がありますので、慎重にお話を進めていきます。
それ以外にも、頭が前かがみになって舌が歯に押し付けられるようになると、反射で顎を閉じる咬筋という筋肉に力が入ります。
これを緊張性歯根膜咬筋反射(きんちょうせいしこんまくこうきんはんしゃ)といいます。
近頃パソコンやスマホなどの操作をすることが増えましたので、これは多くの方が該当しそうですね。
血糖値の乱高下が疑われる場合、血糖値が急上昇しないような食べ物を摂るようにする。
心理社会的問題に対しては改善できそうなものは改善していき、改善できないものは諦めて上手く付き合うようにする。
前かがみが多い場合、たまに違う姿勢をとったり、休憩を入れて体を大きく動かしてみる。
痛みは長引くと悪循環に陥って、痛みそのものが病気の状態になることがありますから、なるべく早い段階で改善することが望ましいです。
顎関節症の治療期間
顎関節症の治療期間は状態によって様々です。すぐに改善する方もいれば、なかなか改善しない方もいます。
症状を長引かせている原因は日常生活や考え方、心のクセが関係していることも多いです。
原因は一つではありません。
複合的な要因によって引き起こされることが多いですから、気がついて改善することで治療期間の短縮になることが多いでしょう。
しかし、顎関節症は放置した場合でも多くの場合は徐々に軽快します。
中にはなかなか症状が改善しない方もいますので、症状を長引かせないようにするためにも早めの診断、治療をするといいかもしれませんね。