中高年の膝関節、その89%に“異常”?

高齢になると画像上の異常は増える

ある研究では、
レントゲン上で変形性膝関節症の所見がない50歳以上の710人を対象に、MRIで膝の状態を調べました。

その結果、89%に何らかの異常所見が見つかりました。
しかも高齢になるほど頻度は高くなっていました。

ここから分かることは何でしょうか。


■ 年齢とともに“変化”は起きる

年齢を重ねれば、関節にも変化が起きます。

しかし、

異常所見がある = 必ず痛い

とは限りません。

実際、

  • 変形性膝関節症と言われても痛みがない方
  • 画像上は異常がなくても痛みがある方

どちらも数多く存在します。


■ 痛みは画像だけでは説明できない

膝の痛みは、

  • 筋肉
  • 靭帯
  • 関節包
  • 皮膚

などの軟部組織に存在する侵害受容器(痛みセンサー)の興奮によって生じることが少なくありません。

軟骨がすり減っていることと、
痛みが出ていることは必ずしも一致しないのです。


■ なぜ施術で痛みが軽減するのか

ストレッチや運動、
整体やカイロプラクティック、治療院での施術によって
痛みが軽減する方が多いのはなぜでしょうか。

それは、

筋肉の緊張が緩む

局所循環が改善する

痛みセンサーの興奮が落ち着く

という流れが起きるからです。

構造そのものが劇的に変わったわけではありません。


■ 画像は“状態”を示すだけ

MRIやレントゲンは
関節の状態を示します。

しかし痛みは、
神経系が生み出す体験です。

画像と痛みが一致しないことは、
決して珍しいことではありません。


■ しつこい痛みにさよならを

「年だから仕方ない」
「変形しているから治らない」

そう思い込む必要はありません。

膝の痛みの原因が筋肉や靭帯にある場合、
適切なアプローチで変化する可能性は十分にあります。

しつこい痛みとサヨナラして、
登山や運動を再開しましょう。

年齢ではなく、
今の状態を丁寧に整えることが大切です。

参考文献

https://www.bmj.com/content/345/bmj.e5339

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