コレステロール低下薬で体に痛みがでる場合もある

コレステロール低下薬を飲んでいる方は多いですよね。

高血圧、骨粗鬆症、高脂血症のお薬は三点セットの様に飲んでいる方がたくさんいらっしゃいます。

しかしこのコレステロール低下薬せいで体に痛みが出ているかもしれないことはご存知でしょうか。

以下、大櫛陽一先生の著書「100歳まで長生きできるコレステロール革命」より引用します。

コレステロール低下薬の「重大な副作用」
薬を飲みだして以降、気になる体調不良などはありませんか?

決して脅かすわけではないのですが、コレステロール低下薬の副作用についてくわしいことを医師から知らされておらず、事の重大性を知らないまま薬を飲んでいる人も少ないくないのです。

コレステロール低下薬では、ほとんどの場合「スタチン」という薬が用いられるのですが、最近の「ストロングスタチン」の医薬品添付文書には次の様な文言が記載されています。

・承認時までに実施された臨床試験で、886例中197例(22,2%)に副作用が認められた

・重大な副作用

1,横紋筋融解症 2,ミオパシー(広範な筋肉痛、筋肉圧痛)

3,肝機能障害、黄疸 4,血小板減少

とあります。
副作用が22,2%、決して少なくない数字ですね。

もしかしたらコレステロールを下げるお薬で体の痛みが発生している方もいらっしゃるかもしれません。

そうした場合、外からマッサージや矯正をしても意味が無い可能性がありますので、やはり原因を取りのぞかなければ、ということになります。もしコレステロール低下薬を服用していて、マッサージなどの治療を受けてもなかなか改善しない場合、このことを考えてみたほうが良いのかもしれませんね。

以前はコレステロール値が高いと血管系の病気になりやすいと言われ避けられていましたが、最近はコレステロール値は高いほうが死亡率が低く、数値が高くても薬で下げる必要はないという事が分かってきたので考え方が徐々に変化してきているようです。

いろんなことが分かってきて有害だと思われていたものが実は違った、なんてことはよくありますね。

椎間板ヘルニアもその一つで、今から百年以上前に「椎間板ヘルニアが神経根を圧迫すると下肢痛を引き起こす」と仮説がたてられたのですが、生理学の発達により圧迫して起こるのは麻痺であって痛みやしびれではないことがわかっています。
この辺りは「臨床医のための痛みのメカニズム」や「疼痛学序説」、「痛みを知る」という書籍を参考にしていただければと思います。

痛みには必ず原因があって発生していると考えられます。
その原因を考え、痛みのない健康的な生活を早く送れるようになるといいですね(^^)

と、記事を書いていたらTMS JAPAN様より情報をいただけましたので掲載します。

40歳以上の地域住民3,580名を対象にスタチン服用歴と腰部・頚部/上背部・上肢・下肢の疼痛との関連を調査した結果、スタチン服用群の22%が1ヶ所以上の疼痛があったのに対し、非服用群の疼痛は16.7%だったことが判明。http://1.usa.gov/rI7lMd

スタチン(コレステロールを下げる薬)には意外な副作用があるようです。筋骨格系の症状を訴える患者さんはスタチン服用歴も要チェックということでしょうか。

ということです。
調べる必要がありそうですね(^^)

※当ブログに書いてあることは断薬、減薬を勧めるものではありません。診断・治療行為を必要とする方は適切な医療機関での受診をおすすめします。当ブログ上の情報に関して発生した損害等に関して、弊院は一切の責任を負いかねますことをご了承ください。

今日の参考図書
臨床医のための痛みのメカニズム痛みを知る (いのちの科学を語る)コレステロールと中性脂肪で薬は飲むな (祥伝社新書131)「野菜中心」をやめなさい ~肉・卵・チーズのMEC食が健康をつくる

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