骨折や捻挫、骨はくっついたのに痛みが残っている方、捻挫後靭帯はとっくに修復されただろうに痛みが残っている方、たくさんいます。
これは 構造の修復 = 痛みの消失 ではないからです。
ここは多くの方が勘違いしている所だと思います。
構造の破綻と痛みは別々に対処するべきなのです。骨折は固定しないと転位してしまうようなら固定が必要ですが、捻挫の場合は多くが固定を必要としません。
うちで治療した経験がある方はナゼそうなのかは分かりますね。
骨折や捻挫の痛みにも皮膚や筋肉、靭帯関節包などの受容器(センサー)が関与しているからです。受傷後、高閾値機械受容器とポリモーダル受容器が興奮していますが、臨床上問題になるのはポリモーダル受容器の興奮です。
この場合、軟部組織に刺激を加えると軟部組織の軟化、局所循環の改善、交感神経緊張の低下が起こる為に痛みの軽減が起こるわけです。
長期化させないためにも、受傷直後から積極的に痛みの治療をした方が良いと思います。痛みが長期化するとそれだけ治療が困難になる場合が多いですから。
ポリモーダル受容器:二次痛の受容器 「ポリ」は多くのという意味で、「モード」は様式という意味です。名前が表すように、色々な様式の刺激に反応します。具体的には機械的な刺激、化学的な刺激、熱による刺激などです。
The following two tabs change content below.


最新記事 by 大嶋 大輔 (全て見る)
- 3月の施術予定 - 2019年2月21日
- 日本女性の1000万人以上が隠れ貧血!?ヘモグロビン正常値でも疲れやすく息切れがあれば血液検査を - 2019年1月30日
- 2月の施術予定 - 2019年1月25日
- 貧血大国・日本 放置されてきた国民病の原因と対 - 2019年1月15日
- 日本の腰痛 誤診確率80% - 2019年1月11日