膝が変形していても痛くない方はたくさんいる(変形性膝関節症)

LINEで送る
Pocket

遠方よりお越しのAさん、数年前から両膝の痛みで悩んでいます。変形性膝関節症と言われ、経過が悪ければ手術と説明されていました。手術のことが頭から離れないらしく、とても不安そうです。そりゃそうですけど。

膝は少し腫れていましたが、可動域は特に問題はありません。ももの筋肉である内側広筋と外側広筋に圧痛がありました。治療後その場では変化が感じ取れなかったようですが、後日お聞きしたところ、帰宅途中に痛みが引いて歩きやすかったそうです。2回目の治療は直後から変化を感じ取れたようで、たいへん喜んでいました。うまく行けばこのまま治療しないでも大丈夫でしょう。

都内よりお越しのBさん、以前より度々両膝に痛みが出ていましたが、昨年より痛みが強くなってきました。変形性膝関節症と言われています。直立してもらうと、体が右に傾いていました。膝は少し曲がりづらくなっていましたが、それほど日常生活には支障無さそうです。腫れが少し、何箇所かトリガーポイントがありました。3回の治療でだいぶ良くなりました。あともう少しで卒業できそうです。

このようなケースはなにも珍しいことではありません。もちろん全ての方がすぐに良くなるわけではありませんが。痛みが急性痛なのか、それとも慢性痛なのかによって変わってきます。慢性痛とは痛みの回路が変質してしまったことを指します。期間だけでは分けられないわけです。

膝が変形していても痛くない方はたくさんいます。もし変形で痛みが発生しているのならば、私のような受容器の治療で改善するわけありません。

 

○無症状膝のMRIにおける異常所見の発生頻度

無症状膝の115名(13歳から76歳)をMRIで調べたところ、半月板の変性は加齢とともに増加し、内側半月板の後節部で最も顕著であった。内側半月板の後節部では18.3%、60歳以上では41.7%に断裂を認めた。板状半月板は15膝にみられ、すべて外側であった。円板状半月板は広い年齢層にみられ、その頻度は13%であった。

 

○変形性膝関節症への関節鏡下デブリドマンはプラセボ効果しかない

膝関節痛がある180例に、膝関節鏡下デブリドマン、関節鏡下関節内洗浄、模擬手術が行われた。3群に無作為に割り付けられた被験者は全員がインフォームドコンセントに署名し、同じ外科医の手術を受けた。 2年間の追跡期間で、3群全てで疼痛及び膝関節機能の中等度の改善を報告したが、デブリドマン群も関節内洗浄群も、プラセボ群より成績が良いわけではなかった。

act therapy explanation

LINEで送る
Pocket

The following two tabs change content below.
アバター
新潟県新潟市産まれ。1歳半の時に埼玉県蓮田市に。小さい頃からケガばかりして整形外科や接骨院にお世話になり治療家を目指す。施術中偶然発見した現象からACT療法を開発。全国から来院する患者さんの施術に明け暮れる。現在書籍の執筆中。趣味はスキューバダイビング、ロードバイク、万年筆、料理、ボクシング、野球、ゴルフなどなど。 あなたの痛み、教えて下さい。私と一緒に改善に向けて頑張りましょう(^^)