坐骨神経痛

坐骨神経とは

坐骨神経痛とは、腰椎と仙椎から出ている末梢神経がまとまって一本の神経になり、お尻の部分を下降し、大腿部を通ります。膝の裏の少し上辺りで脛骨神経と総腓骨神経に分かれます。全身にある末梢神経の中で最も太い神経で、その太さは大人の小指ほどです。

坐骨神経痛とは

坐骨神経痛とは、病名ではなく症状の名前です。

坐骨神経の走行と支配領域に痛みやしびれがあると坐骨神経痛と言われます。

坐骨神経痛の症状

腰から下の足を下肢と言いますが、下肢の痛み、しびれ、感覚がおかしい、力が入らない、皮膚が固くなるなどが主な症状ですが、その多くが筋肉の過緊張が原因で起こる筋筋膜性疼痛症候群といわれるものであり、筋肉を柔らかくすると症状は消退していきます。

しかし、生活しがたい程の激痛を伴う場合や、サドル麻痺(自転車のサドルが当たる部分の麻痺)や排尿排便障害(排尿困難、残尿感、尿失禁、便失禁)が出現した場合は手術が必要となります。

神経を圧迫すると痛むのか

およそ100年前の1911年、Goldthwaitが最初に「椎間板の突出が坐骨神経痛を引き起こし得る。」と考え、1934年MixterとBarrの発表から腰椎椎間板ヘルニアの手術が世の中に広まり、その考え方が現在も根強く指示されているのはご存知のとおりです。

確かにレントゲンやMRIの画像で神経の圧迫を見せられると納得してしまいますよね。

しかし「神経を圧迫して痛みが発生する」

この説明には無理があるのです。生理学者はそのようには言っていません。

例えば熊澤孝朗先生(名古屋大学名誉教授)は著書「痛みを知る」にて次のように述べています。

「神経線維は通常、その末端にある受容器からの信号を伝えるものであって、その途中が興奮を起こしたりするようなことはありません。」

書籍「痛みを知る」より引用

足の裏の神経や、妊婦さんのお腹を考えれば神経自体はそんなに圧迫に弱い組織ではないのはすぐにお分かり頂けると思います。

また、1995年に発表された論文では、健常人の8割近くに椎間板ヘルニアが確認されています。(参考:健常人の76%に腰椎椎間板ヘルニアが確認されたhttp://1.usa.gov/iN3oKG)

健常人の8割近くに椎間板ヘルニアが確認された。驚くべき数字ですね。

また、和歌山県の男女1009人を対象とした研究では、レントゲンの画像所見で脊柱管の狭窄を認める人が全体の76.5%と80%近くの脊柱管に狭窄が認められたが、そのうち症状もある人は9.3%だったという結果が出ています。
https://bit.ly/2LfRBrk

昔は神経興奮のメカニズムがよく分かっていなかった為、椎間板ヘルニアにより神経が圧迫されると痛みやしびれが発生するという考え方が広まりましたが、神経生理学が発達した今、神経に対する圧迫=痛みという考え方ではなくなってきています。

筋筋膜性疼痛症候群(筋膜性疼痛症候群)が原因の場合

痛みの原因は多くが筋肉にある痛みセンサーの興奮により発生しています。

これを筋筋膜性疼痛症候群と言います。

痛みの多くは筋肉の問題です

関節の反射機能がおかしくなっている場合

関節靭帯や周囲の軟部組織にある固有受容器(センサー)が常に関節周囲の状態を監視、コントロールしていますが、これが何らかの原因でおかしくなると筋肉が過緊張してしまいます。これにより筋肉内は酸欠状態になり、酸欠に反応する痛みセンサーが興奮、痛みになります。

坐骨神経痛の対処方法

椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症、分離・すべり症と言われていても、実際には筋筋膜性疼痛症候群であることが多いですから、酸欠になっている筋肉に酸素を送り、柔らかくしてあげる必要があります。

具体的には「あたためる」、「筋肉をほぐす」、「疲れ過ぎないようにする」、「筋筋膜性疼痛症候群や関節機能異常について知る」ということです。

皆さんこんな悩みはありませんか?

1,腰やお尻、足にかけてとても痛い
2,同じ姿勢を続けると痛みが強くなる痛みのために歩くのが大変
3,コルセットや湿布、痛み止めが手放せない
4,現在おこなっている治療が痛いので、全く痛くない治療を探している

坐骨神経痛の痛みを長引かせてしまうと、なかなか痛みがとれなくなったり、全身のあちこちが痛くなったりしてしまいやすくなります。

当院では坐骨神経痛の改善方法を提案できます。

※腰や足の痛みは様々な原因で発生します。自己判断はせずできるだけ専門家の指示を仰ぎましょう。