坐骨神経痛と言われるもの

坐骨神経痛と言われて悩んでいる方、多いですよね。

坐骨神経痛とはなんでしょう。
坐骨神経痛とは腰から足にかけて伸びている坐骨神経がいろんな原因によって起こされる痛みやしびれなどの症状を指す。

教科書的にはこんな感じでしょう。

原因とされているものの中に腰部脊柱管狭窄症腰部椎間板ヘルニアがあります。

レントゲンやMRIの画像を見せられてここが圧迫しているなどと言われればそうかと納得してしまいますよね。

rp_Fotolia_57978450_XS.jpg

ところが腰部脊柱管狭窄症や腰部椎間板ヘルニアは痛みなどの症状が全く無い方々にもたくさんあるということはご存知でしたか?

椎間板ヘルニアと診断された強い腰下肢痛を訴える患者46名と、年齢、性別、職業などを一致させた健常者46名の腰部椎間板をMRIで比較した結果、健常者の76%に椎間板ヘルニアが確認された。

例えばこちらでは腰痛未経験者の腰をMRI撮影したら全体の76%に腰椎椎間板ヘルニアが写っていた、というものです。腰下肢痛未経験でもかなりの方に椎間板ヘルニアは描写されるのですね。

脊柱管狭窄症についても雑誌「はつらつ元気」2010年4月号の中で医師が「健康な70代の6割に画像上の脊柱管狭窄がある」と発言しています。

画像上の変化が必ずしも痛みやしびれに結びつかない、とはテレビや雑誌でも取り上げられるようになってきたのでご存じの方も徐々にではありますが増えてきているように感じています。

画像はネットよりお借りしました

そもそも神経痛とはそんなに頻繁に起こるものなのでしょうか。

滋賀医科大学名誉教授である横田敏勝先生の著書「臨床医のための痛みのメカニズム」から一部引用します。

・神経痛一般の発生機序
痛覚繊維の生理的興奮は、その末梢の自由終末にある痛覚受容器(侵害受容器)が刺激されたときにみられる。
自由終末と脊髄を継ぐ部分からインパルスがが発生することはめったにない。痛覚受容器を介さずに神経線維からインパルスが発生することを異所性興奮という。
異所性興奮を生じる可能性が高いのは、脱髄部および傷害された末梢神経の側芽と神経腫である。

・神経根痛

脊髄後根を圧迫すると神経根痛(radicular pain)がでて、圧迫された後根の支配領域に痛みが走るとみられている。

しかし、この考えは特別な場合にしか通用しない。

とあります。

神経線維は感覚の伝導路(通り道)でありそんなに脆い構造はしていません。
そんなに脆い構造をしているならバスケットボールやバレーボールの選手の足底にある神経はとっくに神経痛を起こしているのではないでしょうかね。

骨や神経ばかりでなく、筋肉も見てみよう

筋肉の緊張が続いたり、一過性に強い緊張が起こると痛覚受容器(痛みセンサー)が存在する筋肉や筋膜に力が加わり痛みを生じますし、筋肉の緊張が続けば緊張により圧迫された血管内の血流が低下してブラジキニンやプロスタグランジンなどの発痛に関係する物質が生成されて痛みが強くなります。

さらに筋繊維に強い力が加わると筋小胞体という組織が傷害され、筋小胞体に蓄えられていたカルシウムイオンが放出されて筋原線維が収縮してシコリのようなものを生成する。

これを筋膜性疼痛症候群という。

坐骨神経痛と言われるものの中にもこの筋膜性疼痛症候群である方はかなりいるのではないでしょうか。

常識を疑って思考停止をやめること

日本の痛み医療は海外に比べるとかなり遅れていると言われています。
病名をつけられると思考がその病名を中心にして考えるようになってしまいますが、もしなかなか改善してこないようであれば「ちょっと待てよ、本当にそうなのか、違う可能性があるのではないか?」と考えてみると良いと思います。

痛みに対する考え方もかなり変わってきていますから、無駄に病名に振り回されて不安になっているよりは安心して早く改善した方がいいですよね。

そのためには一歩引いてみて、考えてみる必要があるのかなと感じます。

今回の参考図書

cropped-cropped-cover_img1.png

危険信号の無い腰痛に早期の画像検査は足を引っ張る可能性が

■腰痛患者782名を対象としたMRIかCTを早期に使用した場合の臨床転帰と費用対効果に関するRCT(ランダム化比較試験)では、早期画像検査による臨床転帰の改善は認められず費用対効果が低いことが判明。X線撮影だけでなくMRIやCTも役立たない。http://1.usa.gov/s0OkVE

レントゲンもCTもMRIも腰痛の改善には役立たないことが科学的に証明されています。時間とお金の無駄遣いはやめましょう。これはすでに世界の常識なのになぜ日本人だけが知らされていないのか不思議でなりません。

 

■腰痛患者380名をX線撮影群とMRI群に割り付けたRCT(ランダム化較試験)によると、両群間の活動障害・改善率・再発頻度などに差は認められなかった。医師も患者もMRIを好むが手術件数が増えて医療費が高騰する。http://1.usa.gov/sxB3et
レッドフラッグ危険信号)のない腰痛患者に画像診断を行なうと不必要な手術件数が増えて医療費の高騰を招きます。思い込みや先入観は捨てて、そろそろ事実に目を向けるべき時ではないでしょうか。

TMS JAPAN様より

危険信号(レッドフラッグ)のない腰痛にはレントゲンやMRIなどの画像検査は効果が低く、改善には役に立たないことが証明されています。

  • 画像上腰の骨が変形していても痛みの全く無い方はたくさんいます。
  • 画像上椎間板ヘルニアが神経を圧迫していても症状のない方はたくさんいます。
  • 画像上分離すべり症があっても症状のない方はたくさんいます。
  • 画像上脊椎の湾曲が過剰でも減少していても症状のない方はたくさんいます

これらの違いはどこからくるのでしょうか。

役に立たないにもかかわらず、骨の変形や神経の圧迫で説明されれば患者の不安や恐怖を増大させ、治りにくくしてしまうかもしれません。

健康保険のシステムで動いている以上、画像検査は仕方のないことなのかもしれませんが、早くこの状況から脱却して医療費の増大をなるべくおさえたいですね。

当院では

  • 痛みで趣味の運動や登山を諦めてしまったが復帰したい方
  • 仕事が休めないので早く改善したい方
  • 痛みで日常生活がキツイ方

におすすめです!

施術を受けた患者さんの感想です。

anq04痛みは火事に例えられます。
燃え盛って消化しづらくなる前に消火してサヨナラしましょう(^^)

痛みとサヨナラすると

  • 日常生活に自信がつきます!
  • 諦めていた旅行やスポーツが再会できます!
  • 知識が増えることで再発率の低下につながります!情報は痛みの特効薬!

その他の素晴らしい感想はこちら http://s621.com

おおしま接骨院
〒349-0124
埼玉県蓮田市末広2-1-2
電話:048-764-1190
mapcropped-cover_img.png

 

情報の受け取り方を考えてみる

痛みに対する誤った思い込みの修正が重要だということは以前からお伝えしているところですが、今一度情報の受け取り方について考えてみましょう。

例えばあなたが病院へ行って「椎間板ヘルニア」や「脊柱管狭窄症」などと診断され病名を告げられたとしましょう。

Radiography of Human Bones医師から言われた言葉を鵜呑みにして「私は椎間板ヘルニアなんだ」、「私は脊柱管狭窄症なんだ」と思い込んでしまうのは少し考えたほうがいいでしょう。

こういった発信をすると

「なんで?医者が言っているから間違いない。」などと仰る方がいます。

骨の変形や神経への圧迫を痛みの原因とする診断モデルを「損傷モデル」」といいます

これは時代遅れの古い考え方で、様々な比較対照試験や生理学の発達から骨の変形や神経への圧迫が痛みやしびれの原因とは考えにくいことから、徐々にではありますが、損傷モデルから生物心理社会モデルへと変化してきています。

現在日本の現場で痛みの原因ですと説明されている変形や神経の圧迫は実はあまり痛みやしびれとは関係がないことが多いのです。

medical infographic elements皆さんおなじみのNHKの番組、ためしてガッテンでも椎間板ヘルニアは無罪であると放送されたのは記憶に新しいところです。つい先日もNHKスペシャルで「腰痛治療革命-見えてきた痛みのメカニズム」と題して慢性痛の問題が放送されていましたね。

スクリーンショット 2015-08-07 16.07.43人の思い込みは強く強く体に作用します。

本来痛みとは関係がないものを痛みと関係があると思い込みすぎてしまうと痛みがとれにくくなってしまうばかりか、他の様々な場所にも痛みがでやすくなってしまいます。

参考:人は「思い込み」だけでも死んでしまう!
http://toyokeizai.net/articles/-/77748?page=2

ガンではなかったにもかかわらず、ガンと宣告されたら衰弱して死んでしまったなんて笑えないですよね。

3d  people holding his head with his hands思い込みはそれほど強く作用してしまうのです。

医者から言われたからではなく、色々な情報を集めて痛みを考えてみませんか。

たとえレントゲンMRIで異常が見つかろうとガンや内臓からの痛み、リウマチや結晶誘発性関節炎、膀胱直腸障害や進行性の麻痺などがなければ多くの場合心配ないことが多いのです。

・時代遅れの古い考え方に支配されず、新しい考え方を知りましょう。
日本の痛み医療は諸外国から比べると20年は遅れていると言われています。

・不安、恐怖、怒りなどのネガティブな感情からはなるべく遠ざかりましょう。

・積極的に体を動かし、楽しい、嬉しい、気持ちが良いことをたくさんしましょう。

砂糖タバコアルコールなどの依存物質の摂り過ぎは気をつけましょう。

・早寝早起きして健康的に生活しましょう。

原因があってこそ結果として症状が出ています。言わば体からの警告信号です。
体からの声を聞いて、誤った生活習慣、考え方を知りましょう。

家族cropped-cover_img.png

主犯・椎間板が無罪!?

椎間板ヘルニア腰痛とは関係ないことは以前から分かっていることですが、なかなかこの事実が世の中に広まらないのはなぜなのでしょうか。

Radiography of Human Bones思い込みは人間の体に強く作用します。

あるお医者さんに聞いた話ですが、腰が痛くてMRIを撮影した所ヘルニアが見つかったそうで、その事実を告げると、段々と足がしびれてきたそうです。

「椎間板ヘルニアが突出して神経を圧迫しているから痛みが出るんだ。」と強く思い込むと椎間板ヘルニアという病気のイメージ通りに症状がなっていきやすいんですね。

ですからまずやるべきは「椎間板ヘルニアが痛みを引き起こすという思い込み」を排除することです。

それだけで改善して快方に向かう方もいるんですよ。

Depressed 3d man sitting in corner of room皆さんご存知NHKの健康番組「ためしてガッテン」でも椎間板ヘルニアは無罪と放送をしています。

NHKためしてガッテン様のサイト

これは2011年11月16日放送ですから、もう4年も経っているんですね。
4年も経っているのになかなか広まっていないようです。

早くこの事実が広まって、椎間板ヘルニアで悩む方が一人でも減るといいですね。

cropped-cover_img.png

筋膜性疼痛症候群とは―原因が分からなかった痛みの正体(記事詳細)|メディカルノート(MEDICALNOTE)

メディカルノートは、医師免許をもった医療ライターや医学生が運営するWebメディアです。第一線の医者・看護者の投稿やインタビューを通じて、病気に関する信頼できる情報を易しくお伝えしていきます。

情報源: 筋膜性疼痛症候群とは―原因が分からなかった痛みの正体(記事詳細)|メディカルノート(MEDICALNOTE)

Radiography of Human Bones首や腰などに痛みを抱えている方は多くいますが、病院へ行ってレントゲンMRIを撮っても何の問題もみつからないことがあります。

近年、原因不明と言われていた痛みの多くが筋膜性疼痛症候群きんまくせいとうつうしょうこうぐん)であることが分かってきました。

Structure of skeletal muscle fiber, eps10骨の変形や神経に対する圧迫が痛みの原因と言われていたけれど、実は筋膜性疼痛症候群だったなんてことはとてもよくあることです。

何ヶ月、何年と痛みが続いている場合、現在の対処が適切で無い可能性があります。
その場合、痛みに対する考え方、捉え方を少し変えてみてはいかがでしょうか。

Physiotherapiecover_img

腰椎椎間板ヘルニアの様な筋肉痛は多い

埼玉県さいたま市よりお越しのAさん、30代女性、1年前より腰痛と左下肢の痛みとしびれに悩まされていました。医療機関でMRIを撮影したところ、腰椎椎間板ヘルニアと言われたそうです。

当院受診時は痛みで体が曲がっていました。疼痛性側湾ですね。神経脱落症状は無く、左のお尻と左足の甲に圧痛がたくさんありました。

初回の施術直後はイマイチな反応でしたが、回を重ねるごとに症状は軽減してきました。先日4回目の治療前に話しを聞いたところ、8割程回復したそうです。笑顔も出ていて、とても嬉しそうでした。

椎間板ヘルニアと言われたが痛みの本態は実は筋肉だったというのはよくあることです。ですからどのような治療、ストレッチや、マッサージなどでも症状が軽減するのです。

・腰椎椎間板ヘルニアは痛みがなくても多くの方に存在することはご存じですか。

・痛みが無い方でもレントゲンやMRIを撮影すると腰椎椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症変形性脊椎症は見られます。これらが一般的な所見だということはご存じですか。

・画像上の変化と臨床症状に相関が無いという研究があるのはご存じですか。

保存療法手術を比べた場合、数年後は治療成績に差がなくなる事はご存じですか。

WS000140

1995 Volvo Award in clinical sciences. The diagnostic accuracy of magnetic resonance imaging, work perception, and psychosocial factors in identifying symptomatic disc herniations. より

 

先日Yahoo!などのニュースでも

「神の手を持つ」腰痛の名医が断言! 椎間板ヘルニアの9割は「誤診」です。「9割の腰痛の原因は「ヘルニア」でも「脊柱管狭窄」でもなかった!

http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20140820-00040164-gendaibiz-soci&p=1

と記事が流れましたね。

もっとお医者さんがこういった情報を発信すると世の中に広まるのも早くなりますね。私の話だとなかなか信用してもらえませんからw

笑っている老夫婦

脊椎分離症、腰痛と痛み、スポーツ

腰椎分離症という疾患があります。脊椎の椎体と椎弓の骨の連続性が断たれてしまい、離れてしまった状態を「腰椎分離症」といいます。原因は色々と言われています。使いすぎによる疲労骨折、外傷性、先天性のもの。

レントゲン検査して分離部を見せられるといかにも痛そうですね。しかし、分離していても痛みがない方がいるのはご存じですか。

こんな論文があります。

・18~50歳までの腰痛患者807名と健常者936名を対象に、腰部X線撮影で脊椎分離症の検出率を比較した結果、腰痛患者群は9.2%、健常者群は9.7%だった。脊椎分離症が腰下肢痛の原因と考えるのは非論理的ではないのか?http://1.usa.gov/j2Jw5aTMSJAPAN長谷川先生より提供

腰痛持ちのグループと、健常者のグループ、どちらも同程度脊椎分離症が認められたというものです。

画像検査で確認できる脊椎すべり症、脊椎分離症、腰仙移行椎変形性脊椎症潜在性二分脊椎ショイエルマン病は腰痛とは無関係で、全腰痛患者の85%以上は原因が特定できない非特異的腰痛(van Tulder MW et al Spine 1997)

画像検査とはレントゲン、CT、MRIなどのことです。画像検査では腰痛の原因は85%以上が特定不能ということです。

青少年の脊椎分離症、すべり症が腰痛の原因となることはまれである
脊椎分離症、辷り症が青少年のスポーツ選手にみつかると、その選手の将来性に関して悲観的な説明をしがちであるが、それは間違いである。Muschikはプロのバレェダンサーの分離辷り症を検索したところ、被験者の32%に発見した。しかし、腰痛の発症率は分離辷り症のないダンサーの腰痛発生率と差がなかったという。また、青少年のスポーツ専門学校で平均10.1%のすべり度をもつ86症例に数年間の集中的トレーニングを行ったが、5年経過の間に腰痛を生じた者はいなかったという。このことから青少年の脊椎分離症、辷り症と腰痛の関係はないといってよい。 「整形外科プライマリケアハンドブック」より

そもそも痛みが出た日に分離したのか、それ以前から分離していたのか、証明することはできません。

脊椎分離症は疲労骨折と言われていますから、分離した当初は痛いと思います。しかし時間が経ったものは分離していてもしてなくても痛みは発生しないのだから、くっつけることに一生懸命にならなくてもよいとは思いませんか。

分離しているから痛いというのは誤った思い込みですよ。

あなたの痛みは本当に分離症による痛みなのでしょうか。

Krankentrage

施術の感想を頂けました(^^)

本日も施術の感想を頂けました。

千葉県より電車で起こしのAさん、腰痛臀部痛でお悩みです。

3年ほど前よりダンスをする度に腰と臀部が痛くなっていたのですが、ある時ぎっくり腰になってから酷くなってしまいました。

レントゲンMRI等の画像検査をするものの異常なしとの事。色んな治療も経験されたそうです。

初診時體が傾いていて、伸展が制限されていました。筋肉の圧痛点はたくさんあり、痛みが出ている場所の皮膚は少し硬くなっていました。

良くなったり悪くなったりを繰り返しながら、徐々に良くなってきた感じです。お仕事忙しいのが少し影響していそうですが、後もう少しですね。

Aさんがんばりましょう(^^)

あきらめていた腰痛が徐々に良くなって、完治まで
あと一歩まできているのが信じられないし、嬉しいです。
いつもありがとうございます。

痛みは急性痛のうちは苦労なく消退することがほとんどなのですが、とれないで残ると慢性化して複雑になる事があります。

それでも多くの方は寛解していきますが、治療してもなかなか変化しないようなら痛みに対する考え方を変えてみたり、食事を考えてみたり、今現在の生活を色々と考えてみる必要がでてきます。

生活の中に何か問題があったからこその痛みですからね。

木を見て森を見ず

本日は膝痛を訴えて来院する方が多かったですね。最近膝痛の方が多く来院しているような気がします。

膝痛で来院する方は何かしら病名が付けられている場合が多いですが、やはり一番多いのは変形性膝関節症という病名でしょうか。その他は鵞足炎だったり、腸脛靭帯炎だったり。

意外と「異常なし」と言われてくる方も多いです。

現代の医療は痛みの原因をレントゲンMRIなどの画像上の変化から決めることが多いのですが、先の記事にも書きましたがレントゲンやMRIなどの画像検査では痛みは写りませんし、そもそも関節の変形などは年をとれば普通に見られます。

以前米国マサチューセッツ州でレントゲン所見で変形性関節症を認めない50歳以上の方の膝についてMRI(磁気共鳴画像診断検査)を行い、変形性関節症の有病率を観察したところ、骨棘軟骨損傷などの有病率は実に89%だったという研究が行われています。http://www.nanbyo.or.jp/update/bunken/2012/bunken_0030.html

年をとれば皮膚に皺ができますが、皺ができたからといって大騒ぎするでしょうか?(女性はするかもしれませんが・・・)年をとれば骨だって関節だって変化するのですよね。

大分話が脱線しましたw

膝に痛みを感じているからといって、必ずしも原因が膝にあるとは限らないのです。

本日の患者さんお二人を例に出しますと、お一人は膝自体には大した所見もなく、腰に伸展制限や筋肉の圧痛が見つかりました。もう一人は膝に変形があって、屈曲と伸展の制限がありましたが、患側の中足部に強い圧痛がありました。幸いお二人共その場で症状が改善しました。(全員がすぐに良くなるわけではないですけどね)

原因のある場所と違う場所に発生する痛みを関連痛と言います。胃がおかしいと背中が痛くなる、心臓に異変があると左肩や手に痛みが発生するなどとはよく聞くとは思いますが、筋肉や皮膚、靭帯が異変を起こしても関連痛というのは発生します。これはかなり多いのではないのでしょうか。

ですから、痛いと思っていた場所を治療してもなかなか良くならない場合、関連痛も疑ってみてくださいね。それと関節や神経ばかりでなく、一応筋肉や皮膚の異常も疑ってみてくださいw

木を見て森を見ずという言葉があります。

事物の末梢的部分にこだわりすぎて,本質や全体をとらえられないことのたとえだそうです。

異常がない膝の痛み

レントゲン検査やMRI検査をしたが異常なしと言われた。」

とおっしゃる方はたくさんいます。

ナゼ画像上異常がないのに痛みがあるのでしょうか。

実はレントゲンやMRIなどの画像検査では痛みは写りませんし、原因も分からない事が多いのです。

痛みの多くは筋肉や皮膚、靭帯にある痛みセンサーが興奮することにより発生しています。ですから、画像上異常がなかった場合は筋肉や皮膚に目を向けてみてください。押して痛い筋肉があったり、健康な方と比べて硬い皮膚があれば、その場所の痛みセンサーが興奮して痛みが発生している可能性があります。

筋肉を押して現在感じている症状が再現できれば、筋肉やその他の軟部組織が関与している痛みである可能性は高いでしょう。

先程もレントゲン検査をしたが異常なしと言われた方が来院しましたが、膝の内側、内側広筋と呼ばれる筋肉に圧痛があり、柔らかくなるように施術したら大分楽になったそうです。

軟部組織の痛みセンサーが興奮して発生している痛みやしびれはたくさんあるのです。皆さんも是非皮膚や筋肉に目を向けてみてくださいね。

異常がないのに痛みがある

当院のホームーページには便利な機能が付いていて、どのような検索キーワードで訪れたのか分かるようになっています。便利ですね、つけてもらったのですが使いこなせません(笑)

先日このページを見ていたら「異常がないのに痛みがある」というキーワードで訪れた方がいました。

異常がないのに痛みとは?恐らくレントゲンMRIの画像上の異常の事だと思いますが、レントゲンやMRIなどの静止画の検査は骨折や悪性腫瘍、感染症などの特異的な疾患を鑑別するものです。

椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症があっても必ず痛みがあるわけではありません。

運動器に発生する痛みはそのほとんどが侵害受容性疼痛といって、痛みセンサーが興奮することにより発生します。痛みセンサーの異常は可視化できません。ですから痛みがあっても画像所見は異常がない事が多いのです。

もうすでにその事を知っている方も多いですが、制度上の問題でなかなかうまく行きませんね。

行政側に制度を変更してもらう必要があると思いますが、まあ期待できないでしょう。

ですから、痛みの難民にならない為には患者さん自身の痛みに対する知識のアップデートが必要になってくるのです。

これはとても重要です。

 

腰痛になったことも足の痛みも経験したことのない健康な方67名を対象にMRI検査で腰を調べた結果、椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症、椎間板変性、変形性脊椎症などの構造の異常はごく一般的な所見であることが判明した。
http://1.usa.gov/10SgXcQ

新潟がんセンターの整形外科が行なった研究によると、非内包性椎間板ヘルニアは手術をしなくても約8週間で自然に消える事実が判明し、椎間板の手術の年間件数を50%低下させることに成功。
http://p.tl/Nipw

椎間板ヘルニアと診断された強い腰痛と下肢痛を訴える方46人と、年齢、性別、職業などを一致させた症状の無い健康な方46人の腰部椎間板をMRIで比較した結果、健康な方の76%に椎間板ヘルニアが見つかり、85%に椎間板の変性が確認された。http://1.usa.gov/iN3oKG