痛みが続くと死亡率があがる

長く続く痛みを慢性疼痛といいますが、慢性疼痛を抱えていると長期的に見て痛みのない方に比べて死亡率が高いことが知られています。

日頃の運動量や食生活生活習慣や性格など、様々なことが関与していると考えられますね。
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ですから、痛みはなんとしても急性痛のうちに沈静化しなければいけません。急性痛の場合はそんなに難しいことは多くなく、数回の施術で終わることが多いですが、ストレス栄養欠乏を背景にした痛みは当初より慢性痛のような経過をたどることがあります。痛み系が歪んでしまい、痛みそのものが病気の状態、いわゆる慢性痛症の状態になってしまえばいろいろとやるべきことがあり、施術に対して反応が悪い場合はイエローフラッグのチェックをしてみましょう。

誤った認知の矯正、食生活や生活習慣、職場や家庭での人間関係悩みなどを一緒にみていき、改善の必要があれば改善していく必要があるかもしれません。(何年何十年と悩んだ痛みが数回で消失することもよくあるので絶対に必要とはいいませんが。)
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しかし、日本の場合まだまだ痛みは何かの損傷(歪みや変形など)から発生すると考えている方が多く、なかなか現場でも伝わらないのが現状です。

滋賀医科大学ペインクリニック様のHPより

「日本では痛みの治療は、先進国の中では最も遅れており、痛みの治療など、患者中心の医療は、厚生労働省の調べで、日本が世界で遅れている科学技術のトップ10に入っていると報告されています。」

http://shiga-anesth.jp/pain/P15.htm

最近になりようやくNHKさんや民放各局さんが痛みと脳との関係や海外での痛みに対する取り組みなどを放送するようになったので見ていた方はわりと受け入れやすいようです。2015年末放送のNHKスペシャル腰痛治療革命~見えてきた痛みのメカニズム~」は好評で再放送もされましたし、DVD付きの書籍にもなりましたね。

NHKスペシャル「腰痛治療革命~見えてきた痛みのメカニズム~」
http://www.nhk.or.jp/kenko/nspyotsu/

もっともっとこういった放送をして欲しいです(笑)
しかし昔に比べたら言いやすくなりましたね。昔は脳と痛みなんて発言しようものなら…😭

キーポイントは「治してもらおう」から「自分でも治そう」へ意識、姿勢の転換ですね。

  • 損傷モデルから生物心理社会的モデル
  • 構造の異常と痛みは別で考える
  • 痛みは火事と似ている。ボヤ(急性痛)のうちになんとしても消すべし!延焼(慢性痛)起こしてからだと消火は大変。
  • 考え方や生活習慣、食生活をチェック
  • 身の回りの化学物質農薬殺虫剤防虫剤洗剤柔軟剤)は気をつける
  • 平熱が低い場合は高くなるように努める
  • ひとりでできない場合は近くの医療機関へ相談

■88,000名以上を対象としたコホート研究により、筋骨格系疾患を持つ患者の死亡率と発がん率の高いことが判明。
死亡率が高いのは股関節痛・腰痛・肩関節痛の順で、発がん率が高いのは腰痛・股関節痛・頚部痛の順だった。http://1.usa.gov/mnkHNZ

■18~75歳の一般住民6,569名を9年間追跡調査した結果、慢性疼痛および広範囲の疼痛を持つ被験者は、疼痛のない被験者より死亡率が20~30%高かった。
早期死亡の主な原因は乳癌と前立腺癌。
運動量や食事習慣などが関与? http://1.usa.gov/iYuYJs

■25~74歳の一般住民1,609名を最長14年間追跡調査した結果、広範囲にわたる慢性疼痛を持つ被験者は、疼痛のない被験者より死亡率が高いことが確認された。その死亡率上昇は、喫煙、睡眠障害、身体活動低下と関連していた。http://1.usa.gov/k8QzfA

 

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痛みを知る=痛みの仕組みを知る

こじれた慢性痛の治療に有効なのは認知行動療法

時代遅れの誤った思い込みを現在わかっている情報へ書き換える。

口では簡単に言えるがこれがなかなか大変な作業だ。
子どもの頃から教わってきたことを覆すのは容易ではない。

しかしヒトの思い込みは体に大きな影響を及ぼす。

ノーシーボ 痛み」

などで検索してもらうとたくさん出てくるが、ヒトは思い込みだけで死んだり火傷したりする。

それ故に

「私の痛みは治らないのでは。」

という誤った認識はすぐにでも正す必要がある。

もちろん全てでは無いが多くの痛みは筋膜性疼痛症候群(トリガーポイントなどで有名だ)と言われるもので、骨の変形や神経への圧迫は痛みがない健常者にも普通に存在することから従来の「損傷モデル」から「生物心理社会的疼痛モデル」へと診断モデルが変化してきている。

話は変わるが最近話をしていると泣かれる方が多い。
私の顔が怖いのだろう。普段から感情を押し殺して、我慢して生きているのだろう。

怒り、不安、恐怖、悲しみなどの強い感情はため込むと後に痛みに変換されることがあるし、増強させてしまうことがある。

ため込むことなく、発散する機会を持つようにしたい。

そもそもあなたをネガティブな感情にしてしまう情報や人物へはなるべく近寄らないことだ。

百害あって一利ない。

2015年に放送されたNHKスペシャル腰痛治療革命 見えてきた痛みのメカニズム」の反響が大きく、DVD付きの書籍になりました。

映像を見る+背中をそらす それだけで約6割の方が改善したそうです。

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腰痛に安静はもう古い!

腰が痛くなったら安静にして冷やす

腰痛で悩んでいる方にはこれはまだ常識なのかもしれません。
ところが最近になって(といってもかなり経つが)腰痛に対する考え方が変わってきています。

腰痛に対する研究が進み、安静にしているよりもなるべく日常生活動作を維持したほうが回復が早いことがわかっていて、世界的に腰痛の新常識になりつつあるそうです。

■急性腰痛患者186例を対象としたRCTによると、安静臥床群、ストレッチ群、日常生活群のうち、最も早く回復したのは日常生活群で、最も回復が遅かったのは安静臥床群だった。腰痛には安静第一は間違い。むしろ回復を妨げる。http://1.usa.gov/mOolz9

■急性腰痛患者203名を対象に2日間の安静臥床群と7日間の安静臥床群を比較したRCTによると、3週間後の欠勤日数は2日間の安静臥床群の方が45%少なかった。急性腰痛に対する安静臥床は欠勤日数を増やすことが証明される。http://1.usa.gov/jFHMqM
TMS JAPAN長谷川先生より

オオカンガルー

安静は有害無益です。
痛くて大変ですが、無理のない範囲で少しずつ動かすといいかもしれませんね。

従来の損傷モデルから生物心理社会的疼痛モデルへ。
今、痛みに対する考え方は大きな転換期を迎えています。

●今までの常識
ぎっくり腰は安静にしていたほうが良い
・腰痛があるので負担をかけないようにしている
椎間板ヘルニアがあるので腰痛とは一生の付き合いだ
・腰が痛い時はコルセットをしたほうが良い

●新しい常識
・痛みを恐れて安静にしていると治りが悪くなるし再発しやすくなる
・腰に意識を向けすぎると腰痛発症率が上がる
・腰痛未経験者にも画像上椎間板ヘルニアは普通に存在する
・無理のない範囲で動かしたほうがよい

危険信号(レッドフラッグ)の無い腰痛は腰の風邪みたいなものです。
怖がらず、無理のない範囲で動かして早く痛みを解消しましょう(^^)

Orthopäde, Rückenuntersuchung

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痛み治療新しい考え方へ続き

前回痛みに対する考え方が変わってきていると説明しました。

損傷モデル」という考え方から「生物心理社会的モデル」という考え方です。

今までは腰痛などの痛みを骨の変形や並び、筋肉、姿勢、歪みなどの人間を構成する組織などに痛みの原因を求めてきましたが、それでは痛みの治療に大きな効果は認められず、ここ20年で腰痛を抱える方が1,5倍に増えている、腰痛未経験者の76%に腰部椎間板ヘルニアが認められるなど、説明がつかない状態になっています。

さらに2012年末発行された我が国の腰痛診療ガイドラインにも記載されている通り、腰痛の約85%は画像所見では異常が見つからない「非特異的腰痛」であることからも今までの損傷モデルで考えることは無理があると考えられています。

そのために患者さんの心理面、社会面に原因を求め、配慮していくことが痛みを理解するのに重要ではないかと考えられるようになってきました。

心理面、社会面によるものとは悩み、ストレス、不安、仕事場や家族などの人間関係、労働条件や仕事の満足度、企業の姿勢、痛みへの間違った考え方や恐怖など、たくさんあります。

この辺のことは長谷川先生が翻訳して出された「New Zealand Acute Low Back Pain Guide 急性腰痛と危険因子ガイド」が参考になるかもしれません。興味のある方はどうぞ。

ところで、2011年放送のNHKためしてガッテンでは椎間板ヘルニアは無罪であったと放送していますが、知っている方は少ないですね。

なんでかな?

NHKためしてガッテン
脅威の回復!腰の痛み http://www9.nhk.or.jp/gatten/articles/20111116/index.html

画像はネットよりお借りしました

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痛み改善の新しい考え方へ

腰痛に悩まされている方はとても多いですね。
国民生活基礎調査によれば、腰痛は日本人の自覚症状の第一位であり、統計開始から24年間で57%増加しているそうです。(厚生労働省国民生活基礎調査2010)

医療技術は進歩しているはずなのに、なぜこのような状態になってしまったのでしょうか。

近年、痛みに対する考え方は大きな転換期を迎えています。
骨の変形や神経に対する圧迫を痛みの原因としていた「損傷モデル」から「生物心理社会的疼痛モデル」という考え方に徐々にではありますが変化してきています。

backache - isolated on white digital composition

今までは痛みの原因を姿勢や骨の並び、骨の変形、神経に対する圧迫など、人間を構成するものの異常で説明しようとしてきましたが、それでは痛みの治療に大きな効果を出せずにきていました。

一番古い比較対象試験は1953年のものになるそうですが、腰痛のある方と腰痛のないかたを集めてレントゲン写真を撮り比べたところ、どちらにも同程度変形性脊椎症が認められたそうです。このような結果はたくさんあり、画像検査をしても特異的な変化は見られない「非特異的腰痛」が実に全体の85%になることからも、「損傷モデル」で説明するには限界があると考えられるようになってきました。

そこで登場したのが「生物心理社会的疼痛モデル」です。
これは痛みを抱えて悩んでいる患者さんをより全人的にみていこうとする診断モデルで、生物学的以外に心理面、社会面(ストレスや不安、悩み、人間関係、仕事の満足度、痛みに対する間違った考え方等)を見ていこうとするものです。

大事なところなのでもう一度書きます。
痛みに対する間違った考え方、大事です。

痛みに対する間違った考え方、過剰な恐怖や不安があると痛みが長引きやすくなるとされています。

長くなったので又次回(*^^*)

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頚椎ヘルニアで悩んでいる方にー症例

さいたま市よりお越しのAさん、一年前から左手のしびれと首の痛みがありました。
複数の整形外科でMRIを撮影したところ、頚椎椎間板ヘルニアと診断されたそうです。
仕事がとても忙しく、平均睡眠時間も4,5時間程、体温も少し低く35,8℃ほどだそうです。

症状に関係しそうな病歴はありません。
ただ、首の痛み、右手のしびれの他に口が乾いたり汗を大量にかいたり、体の冷えふらつき、トイレが近いなどの症状があります。

初見時首の胸鎖乳突筋という筋肉が非常に固くなっていて、体のアチコチに押すと痛い場所がありました。無欲顔貌で顔色も少し悪いです。

神経脱落症状は無かったのでもしかしたら筋膜性疼痛症候群(MPS)かもしれないと考え施術を開始しました。

甘いモノが大好きで一日にかなりお菓子を食べているようでしたので、砂糖炭水化物を減らし、たんぱく質脂質をしっかり摂るようにすすめました。

Sick dog with bandages lying on bed

初回の施術でかなり改善したそうですが、朝起きる時にしびれる事があり、頚椎椎間板ヘルニアからしびれがきているのではないかと常に気にしてしまうそうです。

3回目の施術でほぼ当初の症状は消失したため施術は一度終了しましたが、たまに症状が出るようなのでその都度通院されています。

病名をつけられると患者さんはその病名ばかりを気にしてそればかり考えるようになっていきます。
しかし病名ばかりを一日中考えていたり、病名ばかりをネットなどで調べて追いかけるようになると、これが不安を煽り痛みを強化したり難治性にしやすくなってしまいますから、なかなか改善しない場合は難しいかもしれませんが一歩引いてみて本当にその病気なのだろうか、を考えてみるといいと思います。

世の中にはヘルニアや関節の変形があろうと痛みやしびれとは無縁の方がたくさんいます。(麻痺除く)

なぜこのような差がうまれるのでしょうか。

日本の痛み医療は諸外国に比べ20年以上遅れていると言われています。
骨の変形や神経への圧迫は健常者にもかなりの確率で存在することや、生理学では神経を圧迫しても引っ張っても痛みにはならないということが分かってからは変形や神経への圧迫を痛みの原因とする「損傷モデル」からより全人的にみる「生物心理社会的疼痛モデル」へと変化しつつあります。

3d rendered conceptual illustration of head pain

思い込み」の力はとても強く、ガンではないにもかかわらずガン宣告したら衰弱して死んでしまった、熱く熱したアイロンをおでこにつけると思わせて冷たいペン先をくっつけたら水ぶくれを伴う火傷をした、などは有名な話ですね。

オーストラリアで行われた「腰痛に負けるな」のキャンペーンも。

思い込みを修正するだけで快方に向かう方はたくさんいますし、痛みの特効薬は情報と言われるように、時代遅れの古い考え方に縛られることなく、事実に基づいた新しい考え方を知る事によって改善しやすくなっていくと思います。

話がそれてしましましたが、糖質を過剰摂取していると体温が低下し様々な自律神経症状がでやすくなりますし、うつ状態になりやすくなり体の痛みとも関係してきます。

疲れやすい眠れないめまい、ふらつき、口が乾く、汗をかきやすい、のぼせる脱力便秘下痢頻尿微熱、冷え、体の痛みやしびれなどの症状がある場合糖質の過剰摂取が関係しているかもしれません。
もちろん痛みも続けば交感神経優位が続くわけですから自律神経症状はでてきやすくなります。

自律神経失調と言われて安易に薬を飲むことなく、糖質の過剰摂取や痛み、その他生活習慣や考え方を一度見つめなおすと良いかもしれませんね。

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オーストラリアでの腰痛に屈するなのキャンペーン

1997年、オーストラリアにおいて「腰痛に屈するな」というメディアを使った一大キャンペーンが行われました。これはテレビラジオ新聞ポスター看板小冊子などを使い、腰痛の新しい常識を広く普及させ、腰痛は決して怖いものではないこと、安静にするよりも日常生活動作を続けたほうが改善が早いことなどを紹介したのです。

スクリーンショット 2015-08-09 14.59.35オーストラリアも国民の五人に一人が慢性的な痛みで悩まされています。

キャンペーンの結果、医療費の大幅な削減に成功しました。

これは何を意味するのでしょうか。

腰痛だけではないですが、運動器の痛みに対する誤った思い込みを修正することで痛みから開放される方がたくさんいる、ということではないでしょうか。

事実、オーストラリアなどでは思い込みを修正したことで医療費を削減することに成功しています。

ノートパソコンと犬骨の変形や神経に対する圧迫を痛みの原因とする考え方を「損傷モデル」といいますが、いろんな矛盾や、説明できないことが多くなってきたために現在は生物心理社会モデルに移行しつつあります。

痛みがあるからと活動性が低下するとより痛みが増えてしまうことがあります。ですから勇気を持って知識を得て体を動かしましょう。

多くの場合、痛みは筋膜性疼痛症候群だったり関節の固有受容器の誤作動だったりですから、適切な対処をすれば痛みから開放されることが多いのです。

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情報の受け取り方を考えてみる

痛みに対する誤った思い込みの修正が重要だということは以前からお伝えしているところですが、今一度情報の受け取り方について考えてみましょう。

例えばあなたが病院へ行って「椎間板ヘルニア」や「脊柱管狭窄症」などと診断され病名を告げられたとしましょう。

Radiography of Human Bones医師から言われた言葉を鵜呑みにして「私は椎間板ヘルニアなんだ」、「私は脊柱管狭窄症なんだ」と思い込んでしまうのは少し考えたほうがいいでしょう。

こういった発信をすると

「なんで?医者が言っているから間違いない。」などと仰る方がいます。

骨の変形や神経への圧迫を痛みの原因とする診断モデルを「損傷モデル」」といいます

これは時代遅れの古い考え方で、様々な比較対照試験や生理学の発達から骨の変形や神経への圧迫が痛みやしびれの原因とは考えにくいことから、徐々にではありますが、損傷モデルから生物心理社会モデルへと変化してきています。

現在日本の現場で痛みの原因ですと説明されている変形や神経の圧迫は実はあまり痛みやしびれとは関係がないことが多いのです。

medical infographic elements皆さんおなじみのNHKの番組、ためしてガッテンでも椎間板ヘルニアは無罪であると放送されたのは記憶に新しいところです。つい先日もNHKスペシャルで「腰痛治療革命-見えてきた痛みのメカニズム」と題して慢性痛の問題が放送されていましたね。

スクリーンショット 2015-08-07 16.07.43人の思い込みは強く強く体に作用します。

本来痛みとは関係がないものを痛みと関係があると思い込みすぎてしまうと痛みがとれにくくなってしまうばかりか、他の様々な場所にも痛みがでやすくなってしまいます。

参考:人は「思い込み」だけでも死んでしまう!
http://toyokeizai.net/articles/-/77748?page=2

ガンではなかったにもかかわらず、ガンと宣告されたら衰弱して死んでしまったなんて笑えないですよね。

3d  people holding his head with his hands思い込みはそれほど強く作用してしまうのです。

医者から言われたからではなく、色々な情報を集めて痛みを考えてみませんか。

たとえレントゲンMRIで異常が見つかろうとガンや内臓からの痛み、リウマチや結晶誘発性関節炎、膀胱直腸障害や進行性の麻痺などがなければ多くの場合心配ないことが多いのです。

・時代遅れの古い考え方に支配されず、新しい考え方を知りましょう。
日本の痛み医療は諸外国から比べると20年は遅れていると言われています。

・不安、恐怖、怒りなどのネガティブな感情からはなるべく遠ざかりましょう。

・積極的に体を動かし、楽しい、嬉しい、気持ちが良いことをたくさんしましょう。

砂糖タバコアルコールなどの依存物質の摂り過ぎは気をつけましょう。

・早寝早起きして健康的に生活しましょう。

原因があってこそ結果として症状が出ています。言わば体からの警告信号です。
体からの声を聞いて、誤った生活習慣、考え方を知りましょう。

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もっと単純に考えよう

痛みやしびれはほとんどが筋肉由来のものです。

現代医学は幸か不幸か、画像診断機器が発達してしまったおかげで痛みの原因を骨の変形神経への圧迫に求めるようになってしまいました。

確かに、体の内部を画像化することで救われる方もいます。しかし痛みに関してはなかなかうまくいっていないのです。

それはすでに様々な研究により明らかにされていますが、知らない方はまだまだ多いようです。

昨年末日本でも腰痛診療ガイドラインが発表されましたね。「腰痛の発症と慢性化には心理社会的因子(ストレス)が関与していて、危険信号(レッドフラッグ)がない限り画像検査は不要」とされたものです。http://www.nankodo.co.jp/wasyo/search/syo_syosai.asp?T_PRODUCTNO=2269421

「痛みの発症と慢性化に心理社会的因子が関与する。」

これは腰痛に限ったことではありません。肩や膝などでも同じことです。

心が痛いと体も痛い」

まさにその通り、心身一如なんですね。

ストレスで胃潰瘍十二指腸潰瘍になることは皆さんご存知だと思います。

しかし全てではないですが、心理社会的要因が原因で手や足などの運動器に痛みが出ることは以外に知られていません。様々な要因によりココロに問題が生じ、体の生理的な機能が障害を起こす。逆もまた然り。体の痛み→不安恐怖でストレス→痛み増強が多いのですが。

それが胃に出れば胃炎や胃潰瘍などと言われるし、手や足などの運動器に出れば五十肩や腰痛、坐骨神経痛などと言われます。

体にでる症状は生理的な機能の障害なのです。

昔は画像診断機器も無かったし、軟骨や神経などという概念もありませんでした。しかしかえってその方が重く考えることもないし、苦労なく治っていたのではないでしょうか。痛みが出たら近所のマッサージ指圧鍼灸などで治癒したことでしょう。運動器に発生する痛みやしびれはその多くが筋肉や関節包靭帯などの軟部組織由来だからです。

ですから、筋肉が柔らかくなれば多くの痛みは消えます。

もっと単純に考えましょう。複雑に考えることにより治癒が難しくなるケースが多々見られます。人は不安や恐怖が増すと痛みを制御する機能が低下して痛みの強度が増すからです。

骨の変形や神経への圧迫で痛みは発生しにくいのです。強い力で締め付ける(絞扼する)と麻痺になります。これはそうそう見るものでもないです。知覚鈍麻知覚脱失神経原性筋萎縮など、見ればすぐに分かるものです。

痛みに対する不安や恐怖が痛みを雪だるま式に増やします。だからそうならないためにも、なかなか治らない方は痛みに対する知識のアップデートや運動が必要になります。

 

 

 

長引いた痛みを早く改善するには

痛みは国際疼痛学会により「不快な感覚性、情動性の体験」と定義されています。要するに痛みは個人の体験なのです。

今までは骨の変形や神経への圧迫で痛みを説明してきました。「損傷モデル」です。しかし、椎間板ヘルニア脊柱管狭窄症などは症状の無い健常人にも見られ(変形性関節症なども一緒)、また運動療法や徒手療法でも症状が消失する事から段々と損傷モデルでは説明ができなくなってきました。

そこで現れたのが「生物心理社会的疼痛モデル」です。これは痛みの原因を肩や腰などの局所にだけ求めるのではなく、より全人的にみようとするものです。現在は「損傷モデル」から「生物心理社会的疼痛モデル」へ考え方が移行している最中ですから、知らない方が多いのは仕方がありません。日本でも昨年末腰痛診断ガイドラインを策定しました。腰痛の多くにストレスが関与していて、危険信号レッドフラッグ)が無い限り大半は画像検査不要と記されています。

日本経済新聞 http://www.nikkei.com/article/DGXNASFK2703B_X20C13A3000000/

南江堂 http://www.nankodo.co.jp/wasyo/search/syo_syosai.asp?T_PRODUCTNO=2269421

日経メディカルオンライン http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/report/t190/201212/528240.html

ヨミドクター http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=72012

痛みの治療で問題になるのは急性痛なのか、それとも痛みの回路が歪んでしまった慢性痛症なのかです。急性痛ならばそんなに苦労無く治っていく場合がほとんどですが、痛みの入力が長期に渡り痛みの回路が歪んでしまい、徒手療法などで反応が悪い場合は、色々な治療法を組み合わせて行う必要がでてきます。薬物療法や運動療法、マッサージ、認知行動療法読書療法などです。

例えばですが、痛みを抱えた方がヘルニアだと思い込んで治療を受けるのと、ヘルニアは痛みと関係ない、侵害受容器痛みセンサー)が興奮している痛みなんだと前向きに考え治療を受けるのでは治療の効果は変わってきます。これは被験者にポジティブな思考やネガティブな思考をさせて治療経過を見る実験でも効果が示されております。

ですから、皆さんも生物学的損傷を痛みの原因としていた「損傷モデル」からより全人的に痛みの原因を求める「生物心理社会的疼痛モデル」へと知識をアップデートしませんか。知識をアップデートしただけで痛みが取れる方がいます。お金もそんなにかかりませんし、読書で治れば安上がりですねw

act therapy explanation

増え続ける腰痛患者

腰痛日本人の自覚症状の第一位であり、統計開始から24年間で57%増加している。(厚生労働省 国民生活基礎調査2010)

医学が発達しているはずの現代で、腰痛の有病率が年々増加傾向にあるそうです。

なぜなのか?

様々な対照試験体系的レビューの結果、画像所見と腰痛とはあまり関連が無い事が分かっています。(悪性腫瘍や骨折、感染症による腰痛は別)

近年、診断モデルが従来の「損傷モデル」から「生物心理社会的疼痛モデル」へと大きくシフトしています。昨年末日本でも腰痛診断ガイドラインができましたね。テレビを持っていないので私は見ていませんが、痛みとストレスに関してようやく放送しだしたみたいですね。やはりメディアの力は大きいですからね、どんどん放送してほしいです。

生物心理社会疼痛モデルについては先の記事を参照してください。

しかし、今までずっと痛みの原因を関節の変形や神経への圧迫で説明されてきたのだからそう簡単には浸透しないですね。全国の医療機関もこの点が一番苦労しているでしょう。周りと違いすぎる事を言うと悪評が流れ、患者数の減少にもつながりかねない。だからあえて言わない所もあるかもしれないですね。

私の院でもこの点を説明するのが一番大変な仕事ですw

ですが、痛みのメカニズムを理解するのは痛みの治療において非常に重要です。この痛みのメカニズムを理解するだけで私は治療の半分はもう達成できると考えています。実際に話をしただけで回復していく患者さんがたまにいます。認知の歪みを正すことはそれほど重要なことなのです。

だからこそ、痛みの難民にならない為にも従来の損傷モデルから新しい生物心理社会的疼痛モデルへと知識のアップデートをして頂きたいのです。何も難しい医学書を読んでほしいと言っているのではない、一般向けにも良書はたくさんあります。

このブログの右サイドにもいくつか本を掲載していますが、生理学者熊澤孝朗先生の「痛みを知る」、TMS JAPAN長谷川淳史先生の「腰痛ガイドブック」はオススメです。(生物心理社会的疼痛モデルについて書いてある本を読んでください)

治療に大切なのは受け身の姿勢ではなく攻めの姿勢です。

「この人に治してもらうんだ」ではなく「私が頑張って治すんだ」という強い気持ちを持つ。

最新かつ最良のエビデンスの学習。

痛みに注目しない、マイナスな言葉を発しない。

痛みでできない事ではなく、できた事に注目する。

痛みがありながらも徐々に行動範囲を広げていく。

治った方の話を積極的に聞く。

治療者は患者の状況を見極めて適切な医療を提供する。

 

痛みが無くなったらなにがしたいですか?痛みが無くなった時の事を常に考えてください。行きたい温泉や観光地の写真を持って眺めるのも良いですね。楽しい事がいっぱい待ってますよ。治った際のイメージトレーニングも非常に大事です。

当たり前ですが、くよくよ気分が落ち込んでいるよりも、ウキウキ楽しい事ばかり考えていた方が治りが早いからです。これは実験でも証明されています。

皆さんの痛みが一日でも早く良くなりますように^^

生物心理社会的疼痛モデル

痛みに対する考え方がようやく変わりつつあるようですね。

骨の変形や神経への圧迫を痛みの原因としていた「損傷モデル」から「生物心理社会的疼痛モデル」への移行です。

 

生物心理社会的疼痛モデルとは

以下国際疼痛学会より引用

生物心理社会的モデルとは、人の医学的な疾患、この場合は慢性の運動器痛(筋・骨格系の痛み)を理解するのに、生物学的因子と一緒に心理学的および社会的因子を含まなければならないということを提唱する概念的なモデルである。

このモデルでは、痛みを独立した心理社会的要素と身体的要素とにはっきりと区別できない精神生理学的行動パターンの相互作用として見ると最もよく分かる。

生物心理社会的モデルは、旧態然とした生物医学還元論者の医学的アプローチに取って代わりつつある。

学際的治療アプローチ(この生物心理社会的モデルに基づく)の重要な要素は、慢性疼痛の患者に適応するアプローチとして臨床的に最も効果的で費用対効果が優れているということである。

生物学的、心理学的、社会的因子はすべて同時に扱われなければならない。慢性運動器痛の体験を含むすべての要素を扱うためには、心理学的治療は理学療法や薬物療法などといった他の治療法と組み合わされる必要がある。

 

続きはこちら

http://www.iasp-pain.org/AM/AMTemplate.cfm?Section=HOME,HOME,HOME,HOME&SECTION=HOME,HOME,HOME,HOME&TEMPLATE=/CM/ContentDisplay.cfm&CONTENTID=10453

 

治療する側とされる側の意識の変化が必要です。

もっと筋肉や関節の受容器に目を向けましょう

痛みやしびれはその多くが侵害受容性疼痛です。痛みセンサーの興奮です。

患者さんから他の医療機関で骨が変形して~、神経を圧迫して~、老化で~と言われたとはよく聞きますが、筋肉や関節包靱帯に関して何か言われたとはほとんど聞かないですね。

うちに来院する患者さんたちも「筋肉について何も言われないから不思議に思っている。」と言う方が最近増えてきましたね。良い傾向だと思います。

痛みは侵害受容性疼痛、神経因性疼痛心因性疼痛と分けられますが、ほとんどは侵害受容性疼痛です。痛みの受容器であるポリモーダル受容器が興奮しっぱなしになっているんです。治療はこの痛みの受容器を鎮める事ができればなんでも良いのです。受容器の治療、マッサージストレッチ読書療法等。

痛みなどの感覚は、末端で受け取った刺激を電気信号化して中枢に送ります。そこで認知されて初めて’’感覚’’として知覚できるわけです。

今までは骨の変形や狭窄、神経に対する圧迫だと説明されてきました。

損傷モデルです。

しかし痛みがある方とない方のレントゲンの比較や、生理学の発達により損傷モデルでは説明がつかなくなってきたのです。今は徐々にですが、痛みを生物・心理・社会的疼痛モデルとして捉えるようになってきました。今はその移行期にあたるのですね。

今までずっと言われてきた事を違いますと説明するのはとても大変なことです(笑)

痛みがなかなか引かない方は、痛みについて最新の情報にアップデートしてみませんか?痛みがなぜ発生しているか、これが分かるだけで治療のすすめやすさが全く違います。

痛みの研究で有名な熊澤孝朗先生も痛みの治療には痛みの理解が重要だと説明しています。

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脊柱管狭窄症、手術後の痛み

60代女性、5年ほど前から右下肢痛としびれがあり、複数の病院で脊柱管狭窄症を指摘され保存療法で様子を見たが段々と痛みが強くなったので手術を受けたが痛みが取れなかったので来院。

来院時右の仙腸関節部に腫脹と可動域低下、右下肢は健側に比べて少し細くなっていましたが、神経脱落症状はありませんでした。関節や軟部組織による反射異常でも筋肉が細くなったり力が入りづらくなることはよくあります。神経原性萎縮と反射機能の異常から発生する萎縮は見ればすぐに分かります。

最初の数回は反応がイマイチでしたが、5回目の治療後から徐々に症状が軽快しました。現在は腰に多少の痛みがあるものの、日常生活には支障がないそうです。

・脊柱管狭窄症で手術をしても痛みやしびれが取れない方がたくさんいます。

・保存療法でも痛みやしびれが消失する方もたくさんいます。

・痛みやしびれが無くてもレントゲン写真を撮ると脊柱管が狭窄している方もたくさんいます。

この差は一体どうして生じるのでしょうか?

今までは関節の変形や摩耗、神経への圧迫が痛みやしびれの原因だとされてきました。いわゆる「損傷モデル」です。

所が様々な研究により神経は単純な圧迫では痛みやしびれは発生しないことが分かってきました。

 

おおしま接骨院では脊柱管狭窄症の治療をしています。

おおしま接骨院について、詳しくはオフィシャルサイトhttp://s621.comを御覧ください。

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