椎間板ヘルニア=痛みではないの続き

前回の続きです(*^^*)

DLPFC(背外側前頭前野)の働きを衰えさせてしまう原因の一つが痛みに対する過剰な恐怖不安です。

DLPFCは脳の中で痛みの回路、ネットワークを鎮める役割がありますが、このDLPFCは恐怖、悲しみ、不安などの感情をコントロールする役割もあります。

強い不安や恐怖心が生まれると、DLPFCに強いストレスがかかり、この状態が長く続くとDLPFCはヘトヘトに疲れてしまって本来の働きができなくなってしまいます。

そうすると痛みを鎮める命令が出にくくなり、痛みの回路の興奮が続きやすくなってしまうのですね。

ではどのように痛みへの恐怖や不安へ対処すれば良いのでしょうか。

まず、痛みに対する過剰な恐怖や不安の一つに痛みを知らない、ということが挙げられます。

例えば、急性腰痛として有名なぎっくり腰
一昔前まではぎっくり腰になったら冷やして安静と言われていましたね。

しかし現在ではこれは否定されていて、安静を維持すると慢性腰痛に移行しやすくなることから、日常生活動作を維持するように勧められています。

ヨーロッパの腰痛診療ガイドラインでは「余程の激痛でない限り2日以上の安静は指示するべきではない。」
日本の腰痛診療ガイドラインでも「腰痛に対して痛みに応じた活動性の維持は、ベット上の安静よりも疼痛(痛み)を軽減し機能を回復させるのに有効である。」と書かれています。

考え方が変わってきているのですね。
しかしながらお話を聞いているとまだまだこれらのことは全くと言っていいほど浸透はしていなく、痛くなったら冷やせばいいと、安静冷却してしまう方が多いのが現状です。

  • 腰痛未経験者の腰をMRI撮影したら腰椎椎間板ヘルニアが76%にみられた
  • ヘルニアや脊柱管狭窄症の手術と保存療法を実施しても数年後治療成績は同じ
  • 生理学では神経管を圧迫しても痛みは生じないと書いてある
  • 脊椎すべり症、椎間板狭小化、変形性脊椎症などは腰痛患者、健常者を分けて画像を比較しても同程度に存在する

・・・ご存知でしたでしょうか?

これらのことをお伝えするとやはりまだまだ知らない方が多く、驚かれる方が多いですね。

始めからこれらのことを知っていればたとえ病名をつけられても過剰な恐怖や不安に陥ることは少ないのではないでしょうか?

痛みに対する過剰な恐怖や不安にとらわれると過度に腰を大事にしようとしていまいます。
これらの意識や行動は恐怖回避思考と言われますが、これは腰痛を回復しにくくするばかりか、再発率を高めてしまう結果につながります。

画像はネットよりお借りしました

画像はネットよりお借りしました

ですから痛みに立ち向かうためには、

  1. 痛みのもとになっている認知(恐怖や不安)を変える=痛みを知る
  2. 無理のない範囲で動かす

といったことがとても重要になるのですね(*^^*)

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誤った思い込みを矯正すること

先日NHKスペシャルで「腰痛治療革命・見えてきた痛みのメカニズム」というタイトルで腰痛に関して放送されていましたね。

NHKスペシャル様のサイト

backacheその中でも述べられていましたが、痛みに対する不安恐怖が脳の機能を低下させ、痛みをとれづらくさせてしまう。

誤った思い込みが恐怖や不安を招いているのです。

多くの場合、腰痛は改善しますから心配のないものです。

骨の変形は心配ありません。

神経に対する圧迫麻痺がなければ心配ありません。

Radiography of Human Bones痛みは様々なものが組み合わさって起こりますが、
不安、恐怖、怒り悲しみ焦りは痛みを永続化させるきっかけになってしまう可能性があります。

・誤った思い込み

・痛みに対する恐怖や不安

はなるべく早く解消しましょう。

事実を知れば考えが変わります。
考えが変われば行動が変わります。
行動が変われば痛みが変わります。

事実を知り、痛みを乗り越え楽しく生活しましょう。

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施術の感想をいただけました(肩と膝の痛み)

施術の感想をいただけましたので掲載します。

Q7
痛さがない

Q8
やさしい対応です

Q9
通院2回での痛みが取れて
先生の神の手は凄いの一言です
本当に感謝しています。

kansou※画像をクリックすると大きく表示されます。

素晴らしい感想をありがとうございました。

さいたま市よりお越しのAさんは、だいぶ前から両肩と両膝に痛みがありました。

整形外科さんでは五十肩神経障害性疼痛と言われたそうです。

Acute pain in kneeうちにいらっしゃった時、肩は肩甲骨の動きがかなり障害されていて、体中のあちこちに筋肉圧痛がありました。

膝は軽い屈曲制限と筋肉の圧痛があるくらいでした。

初回の施術でかなり良くなったみたいでして、先程3回目の施術をおこなったのですがほとんど大丈夫な状態だそうです。

もう大丈夫だと思いますが、心配ならあと1,2回施術、というところでしょうか。

Aさん回復して良かったですね。

3d rendered illustration of an active receptor一般的に言われている急性痛慢性痛は痛みが出ている期間をもとに言いますが、慢性痛でもすぐに痛みがとれる方はたくさんいますし、急性痛でもなかなかとれない方もいます。

痛みには様々なものが複雑に関係してきますので、その痛みがどの位でとれるかはなかなか判断できないのです。

痛みは個人の経験ですから。

五十肩や神経障害性疼痛と言われていたけれども実は筋肉の痛みだったなんてことはよくあることです。

痛みに対する恐怖不安は痛みを頑固にして難治にしてしまう傾向があります。

Depressed 3d man sitting in corner of room病名を付けられてしまうとそればかりを考えて一日を痛みばかり考えて過ごしてしまうようになる方がかなりいますね。

読んでいてギクッとした方はいるのではないでしょうか。

痛みのことばかり考えて生活していると痛みがとれづらくなってしまいますよ。

痛みには原因があり、大抵の場合は解決可能なのです。

何ヶ月、何年と痛みが続いている場合、現在の対処が適切で無い可能性があります。
その場合、痛みに対する考え方、捉え方を少し変えてみてはいかがでしょうか。

運動しているシニアの3人組cropped-cover_img.png

 

年だからしょうがないはそろそろやめよう

痛み、年だからしょうがないとはよく聞く言葉ですね。

ですが、全ての人が年をとるから痛むわけではありませんよ。年をとれば皮膚シワができますが、同じように関節老化して変形したりするのです。

骨の変形や軟骨の摩耗が痛みになるのなら、変形や軟骨の摩耗がある方は全ての方が痛みを抱えていなければおかしいことになりますが、実際はそうではありません。

痛みを抱えた方々と健常者をグループ分けしてレントゲン画像を比較したら同程度変形や軟骨の摩耗が見つかった、なんて研究たくさんあります。

決して変形=痛み

ではないわけです。

それに「年のせいだから」と諦めさせてしまえば、ますます痛みがとれづらくなりやすいのです。

痛みの多くは筋肉靭帯に存在する痛みセンサー(ポリモーダル受容器)の興奮によって起こります。

これをいかに沈静化させるか。

外側からのアプローチとしては、様々な徒手療法ストレッチ、体を動かすなどで良いと思いますが、痛みがこじれてなかなか取れない方は内側からのアプローチが必要になることがあります。

痛みを知る、ということです。

痛みは電気現象です。末端にある痛みセンサーが興奮して発電します。発電された電気は神経管を通ってに到達し、そこで情報解析されて初めて「痛み」として感じます。

・変形があっても痛みのない方がたくさんいること。

・痛みの多くは筋筋膜性疼痛症候群であること。

マッサージや種々の徒手療法によって楽になる方がたくさんいること。

などを知ってもらえれば考え方も変わってくるかと思いますが、考え方が変わることによって痛みがひきやすくなると思います。そういったことを知っていれば余計な不安が軽減しますからね。

今まで痛みがとれてこなかった方はそれではダメだったわけですから、行動しなくてはですよね。

まずは行動をすることです。

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スーパーライザーと自律神経失調、痛み

スーパーライザーとは、近赤外線治療器です。

近赤外線は温熱効果に優れ、マッサージでは届かない体の奥深いところまで届きます。太陽光に含まれる光ですから、人間にとって安全で無害な光です。

若葉と木漏れ日

スーパーライザーで発生させたレーザーを当院では主に喉の奥にある星状神経節という場所に照射します。これによって交感神経の興奮を抑え、血液の流れを改善し、痛みを軽減させる効果が期待できます。

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・ほんわか温かく、全く痛くありません

・照射時間は10分程です

・血流が良くなると体がぽかぽかします

・血流が良くなると痛みがとれやすくなります

・重いストレスやイライラ、不安悲しみ恐怖心などが原因で自律神経に乱れがある場合、星状神経節へスーパーライザーを照射することにより解消することがあります。(これらのストレスが強い場合、体の痛み治療が難航することがありますから、ストレスが強い方はスーパーライザーのご利用をお勧めします。)

痛い、ツライなど一切ない体に優しい治療方法です。

是非ご利用ください(^^)

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副腎疲労症候群と痛み

副腎疲労症候群(アドレナルファティーグ)というのはご存知でしょうか。

■副腎疲労症候群とは

副腎は左右の腎臓の上にある臓器で、様々なホルモンを分泌しています。副腎疲労症候群とは、文字通り副腎が疲労してしまう病気のことです。疲労してホルモンの分泌に異常をきたすと体に倦怠感うつ状態筋肉痛などの様々な症状が現れますが、日本ではまだそんなに認知されていないみたいですね。

 

ここで「医者も知らない アドレナル・ファティーグ」より引用してみましょう。

アドレナルファティーグを患う人は、低血糖症を伴うことが多い。そして機能性低血糖症を持つ人は、たいてい副腎機能が低下していることが多い。副腎機能低下があれば、アレルギー関節炎の痛み、免疫反応の低下を招きやすく、女性は月経前症候群更年期障害に悩むことが多い。副腎は精神状態にも影響を与える。結果として、アドレナルファティーグのある人は、恐怖不安、うつ状態が強まる傾向がある。そして、混乱したり、集中できなくなったり、記憶力が冴えなくなったりする。正常な時よりも忍耐力がなくなり、イライラしやすくなる。副腎が適量のホルモンを分泌していないときには、不眠症も引き起こす。

アドレナルファティーグが悪化するにつれ、頻発する呼吸器感染、アレルギー、鼻炎、喘息、風邪などの表面上関連のないようにみえる疾患や、線維筋痛症、慢性疲労症候群、低血糖症、成人発症の糖尿病、自己免疫疾患、アルコール依存症など数多くの健康問題を招く。アドレナルファティーグを患っている人々は、家族や友人から、怠け者で、やる気がないように見えたり、野心を失ったかのように見えるかもしれないが、実際は正反対である。日常的な作業をこなすために、健康な人よりも努力して、体に鞭打って頑張ることを余儀なくされているのである。

■副腎疲労症候群のチェックリスト

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上記項目に複数当てはまる場合、副腎疲労症候群の可能性があります。

■副腎疲労症候群の原因

副腎疲労症候群の原因はストレスだといわれています。慢性的なストレスが、副腎から発する抗ストレスホルモンであるコルチゾールの分泌低下を招きます。

・糖質過剰(砂糖・お米、小麦など)
・化学物質
・慢性的なストレス
・過度の労働
・過度の喫煙、飲酒
・その他

などが体のストレスになるわけです。副腎が疲労してしまい、正常に機能しなくなると慢性的な疲労や倦怠感、うつ状態、筋痛症などの色々な症状に悩まされるようになるわけですね。

■コルチゾールの働き

・血圧を上げる
・血糖値を上げる
・抗炎症、抗アレルギー作用
・精神的、肉体的ストレスに対向する

■どうしたらよいのか

・糖質制限
・カフェインの摂取を控える
・良い塩を摂ること
・必要なミネラルの摂取

一番上に糖質制限を持ってきましたが、これは第一に考えたいことです。砂糖や白米、小麦を摂取すると血糖値が急激に上がります。血糖値が急激に上がると、皆さんご存知のインスリンが分泌され、その後急激に血糖値が下がります。そうすると今度は下がりすぎた血糖値を上げるために副腎からコルチゾールが分泌されます。

糖質の摂取 → 血糖値が上昇 → インスリンの分泌 → 血糖値が下がる
→ 下がりすぎた血糖値を上げるためにコルチゾール分泌 → 副腎への負担が増え、疲労して分泌量低下 → 副腎疲労 → 糖質の摂取 → より悪化

となってしまいます。疲れた時に甘い物を摂取すると回復したり幸せな気持ちに感じますが、一瞬セロトニンというホルモンが分泌されているためで、すぐに消費されて結局は血糖値の上昇を招きますので、全く解決になりません。

糖質の摂取=副腎に負担

糖質制限=副腎の負担軽減

ということですね。どこへ行っても改善しない場合は副腎疲労症候群や低血糖症が関係している場合がありますから、参考にしてみてください。

 

参考文献

・医者も知らない アドレナル・ファティーグ
・しつこい疲れは副腎疲労が原因だった
・副腎疲労症候群

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治療の感想をいただけました(^^)

本日も治療の感想をいただけました。

Q9
これで本当に良くなるのか?と不安になるほどさわっているだけのような治療ですが、痛みがとれてきたような気がします。

Q10
痛む期間が長かったので、本当に痛くなくなるのか、自分でも信じられないのですが、先生の「治ると信じれば治る」という言葉を信じてみようと思います。

これからもよろしくおねがいします。

おおしま接骨院HP「患者さんの声」に掲載させて頂きました。(ページ最下部に掲載) http://s621.com

Aさんは数ヶ月前より右に痛みがありました。ちょうどその時期にランニングしたり登山したりと、膝にとっては過酷な状況だったのでしょうか。

来院された時はあちらこちらに筋肉の圧痛があり、皮膚も硬くなっていました。

本日2度目の治療をしましたが、最初に比べて3分の1ほど痛みが引いたそうです。残り3分の2ですね、Aさんがんばりましょう(^^)

「治る」と強く思うことで治りが良くなったり、「治らない」と思うことで治りが悪くなることがあります。そりゃあ、治らないと思って治療しても結果はよくないでしょうよ・・・w

痛みが長く続いたり、治療しても結果がよろしくないと治らないものだと思い込んでしまう方がたくさんいます。

ナゼ痛いのか?

ナゼ治らないのか?

なかなか痛みが引かない方は、この辺を考える必要があると思います。だからこそ「痛み」について本を読んだりして「痛みを知る」事が必要だとお伝えしています。

 

非がん性慢性疼痛患者ではしばしば、抑うつや不安といったネガティブ感情がみられる。こうしたネガティブ感情は疼痛の強さと関連している。 http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/22681407

ネガティブ思考の力 http://www.berkeleywellness.com/healthy-mind/mind-body/article/power-negative-thinking

ポジティブな言葉をかけて治療したほうが、ネガティブな言葉をかけて治療するよりもはるかに経過が良い http://www.bmj.com/content/294/6581/1200

痛みに関連した言葉と痛み刺激が組み合わされるとプライミング効果で痛みが増す。http://1.usa.gov/mFRvuz

不安恐怖が強いと治りにくい

さいたま市よりお越しのAさん、3年前、足を挙げた時より腰痛と右膝に痛みがありました。病院で検査をした所、腰はすべり症、膝は変形性膝関節症と言われています。最近になり右足にしびれが発生するようになっていました。体が疲れると症状が強くなります。

腰は痛みのためか横に傾いていました。可動域は伸展のみ制限されていましたが、神経脱落症状はありませんでした。膝は少し伸展制限があるのと、ももの筋肉が硬くなっていました。

Aさんはとても反応が良く、2回目の施術前にお話を聞いた所、最初に比べて約8割の症状が消失したそうです。その後肩こりもあるとのことで現在肩こりの治療も同時にしていますが、反応は良好です。

すぐに痛みが引いていく方とそうでない方がいます。この差は一体何から生じるのでしょうか。

急性痛や急性痛が長引いたものであれば特に苦労なく治ることが多いですが、痛みそのものが病気の状態、慢性痛症になってしまった場合、色々とやらなければいけないことが出てきます。生理学者の熊澤先生は痛みの知識習得が大事だと述べていますし、私もそう思います。(ここでの慢性痛症とは期間が長引いただけのいわゆる慢性痛とは意味合いが少し違います)

間違った認識のまま恐怖不安でいると治りにくいですよね。

このブログでも何度か書いていますが、痛みの知識を習得して患者さんの不安が軽減すれば治療の半分は成功なのです。痛みに対する余計な不安や恐怖が痛みを強くしているのですから。

もっと単純に考えよう

痛みやしびれはほとんどが筋肉由来のものです。

現代医学は幸か不幸か、画像診断機器が発達してしまったおかげで痛みの原因を骨の変形神経への圧迫に求めるようになってしまいました。

確かに、体の内部を画像化することで救われる方もいます。しかし痛みに関してはなかなかうまくいっていないのです。

それはすでに様々な研究により明らかにされていますが、知らない方はまだまだ多いようです。

昨年末日本でも腰痛診療ガイドラインが発表されましたね。「腰痛の発症と慢性化には心理社会的因子(ストレス)が関与していて、危険信号(レッドフラッグ)がない限り画像検査は不要」とされたものです。http://www.nankodo.co.jp/wasyo/search/syo_syosai.asp?T_PRODUCTNO=2269421

「痛みの発症と慢性化に心理社会的因子が関与する。」

これは腰痛に限ったことではありません。肩や膝などでも同じことです。

心が痛いと体も痛い」

まさにその通り、心身一如なんですね。

ストレスで胃潰瘍十二指腸潰瘍になることは皆さんご存知だと思います。

しかし全てではないですが、心理社会的要因が原因で手や足などの運動器に痛みが出ることは以外に知られていません。様々な要因によりココロに問題が生じ、体の生理的な機能が障害を起こす。逆もまた然り。体の痛み→不安恐怖でストレス→痛み増強が多いのですが。

それが胃に出れば胃炎や胃潰瘍などと言われるし、手や足などの運動器に出れば五十肩や腰痛、坐骨神経痛などと言われます。

体にでる症状は生理的な機能の障害なのです。

昔は画像診断機器も無かったし、軟骨や神経などという概念もありませんでした。しかしかえってその方が重く考えることもないし、苦労なく治っていたのではないでしょうか。痛みが出たら近所のマッサージ指圧鍼灸などで治癒したことでしょう。運動器に発生する痛みやしびれはその多くが筋肉や関節包靭帯などの軟部組織由来だからです。

ですから、筋肉が柔らかくなれば多くの痛みは消えます。

もっと単純に考えましょう。複雑に考えることにより治癒が難しくなるケースが多々見られます。人は不安や恐怖が増すと痛みを制御する機能が低下して痛みの強度が増すからです。

骨の変形や神経への圧迫で痛みは発生しにくいのです。強い力で締め付ける(絞扼する)と麻痺になります。これはそうそう見るものでもないです。知覚鈍麻知覚脱失神経原性筋萎縮など、見ればすぐに分かるものです。

痛みに対する不安や恐怖が痛みを雪だるま式に増やします。だからそうならないためにも、なかなか治らない方は痛みに対する知識のアップデートや運動が必要になります。

 

 

 

痛みから気を逸らすのも、立派な治療です。

近隣よりお越しのAさん。少し前に草むしりをしていて痛めてしまいました。腰痛と左足にしびれがあります。腰椎椎間板ヘルニアと言われたそうです。

うちにいらっしゃった時は腰の伸展制限があるくらいで、神経脱落症状はありませんでした。先日5回目の治療をしましたが、最初に比べて9割ほど回復したそうです。

よほどの事がない限りもう大丈夫でしょう。

痛みやしびれは大部分が関節胞や靭帯、筋肉や皮膚にある痛みセンサー(侵害受容器)が興奮する事により発生します。

重いものを手で長く持ち続けると手がしびれると思いますが、そんな経験した事ありませんか?筋肉の緊張が続くとしびれるのです。皆さんが神経の症状だと思い込んでるのはほとんどこれです。反応が良い場合、即座に回復する事も少なくありません。

 

長くなりましたが、本題に。

いろんな事をして痛みから気を逸らすのも、立派な治療です。

注射をしたり、薬を飲んだり、手技療法をするばかりが治療ではありません。

読書して痛みの知識を修得する。旅行に行くなどして環境を変えてみる。温泉に入ってゆっくりする。できないと思っていた事を勇気を持って実行してみる。

これらは全て痛みの治療になり得ます。

痛みは見えませんから、痛みがある時はとても不安になります。そして痛みの事ばかり考えてしまう。

痛みに関連する言葉や、痛みの刺激が組合わさると痛みが増強する事があります。これをプライミング効果といいます。

ですから普段から痛みの事ばかり考えていたり、痛いと口に出したりすると痛みの経験と合わさって痛みが強くなるのです。ですからなるべく痛みから気を逸らす必要があります。

痛みでできない、痛みが怖くて動けない → ×

痛くてもできる、頑張って少しでも動いてみる → ○

といった感じで勇気を持って動いてみましょう。余程激痛で動けない場合は別ですが、安静は痛みを強くしやすいのです。最初は近くを散歩する位で良いと思います。動けると自信がついてきたら徐々に遠出してみては。歩くと痛くなる方は休み休み休憩しながら頑張りましょう。

行ってみたい観光地の写真を眺めて楽しい事を想像したり、ネットで調べるのも楽しいですね。

人は何かに集中していると痛みが緩和したり、忘れている事が多々あります。そんな経験ありませんか?

身体を動かしたり、楽しい事を考えたり、麻酔や手技療法を受けて痛みが緩和している時間を持つ。これが痛みのサイクルから抜け出すには大事なのだと思います。

笑いと治癒力

痛みの九十%ぐらいは自己限定生であるということ、痛みは常に健康不良のしるしとは限らないということ、また痛みはたいていの場合、緊張ストレス煩悶、怠情、倦怠欲求不満内攻した怒り睡眠不足暴飲暴食、不均衡な食事、喫煙運動不足換気不足、その他現代社会で人体が遭遇する一切の悪条件の結果であることなどについての知識ははるかに乏しい。痛みを除く最善の道は、その原因となっている悪条件を除くことだが、痛みについてのあらゆる事実の中でこれほどおざなりにされている事実はない。

 

ノーマン・カズンズ著「笑いと治癒力」より

痛みは自己限定生で、特に治療しなくてもある一定の経過を経て終息する事が多いということですね。

痛みはストレスととても関係があります。(不安恐怖など)このブログを見てうちにいらっしゃった方にはそれを説明しやすいですが、それ以外の方は説明しづらいですね。

大抵の方はストレス=心理社会的要因を複数お持ちです。

これが原因で各種症状で悩まされるのが一番多いんです。大抵の方はこの話をしなくても治療すれば軽快しますから、それをきっかけに治癒していくものです。痛みは外からの刺激に良く反応しますからね。

どこへ行っても改善しない、なにをしてもダメという方は生物学的損傷が痛みを引き起こすことは稀であること、心理社会的要因が原因で起こされるものが多いということを理解する必要があります。

本日も3度の治療で反応が悪かった方に不安やストレスに感じていることはないかと聞いたところ、色々とありました。その事を話した途端に少し楽になったそうです。

そうです、痛みは内に秘めた怒りや不安が生理的機能を傷害して発生するものが多いのです。緊張して下痢したり具合が悪くなったことあるでしょう?

治療が成功するか失敗するかはここを理解できるかできないかにかかっていると言っても問題ないぐらい、これは重要な事なのです。

この事実にいい加減に気づく時がきています。

 

笑いと治癒力 (岩波現代文庫―社会)

 

五十肩になるのかな?

群馬県よりお越しのBさん、1ヶ月ほど前より右肩が痛くなってきました。日に日に痛みが強くなっていた所、知人にうちの話を聞いて来たそうです。

健康上腕リズムが極端に悪くなっていました。トリガーポイントもかなりあります。何かストレス不安になっているような事は無いか?と聞きましたら最近ご友人が体調を崩して心配していたとのことです。

極端に症状が強くでている場合、心理社会的因子が強く絡んでいることが多いと思います。

ですが治療してみたらその場で挙がらなかった手がほぼ上がるようになりました。心理社会的因子が強く絡んでいるとその場ではイマイチな反応が多いのですが、こんなこともあります。

後ろに手を回すと少し痛いのが残りましたが、上手くいけばこのまま治療しなくても大丈夫でしょう。しても1,2回かな?

痛みは外力を受けた時や交感神経緊張が続いた場合に発生することが多いんです。ストレスが強い環境にいると痛みを発生しやすい訳です。それが胃に出れば胃潰瘍などになりますし、肩に出れば肩こりや五十肩と言われるわけです。

生理的な機能が障害を起こして発生するわけです。それが内蔵に出るか運動器に出るかはその方のタイプによります。因みに私は運動器に発生しやすいタイプなので調子崩すと腰が痛くなります。自分で治療しますけど。

緊張して下痢したり具合悪くなったことあるでしょう?

痛みへの理解は重要ですよ

お陰様で先月も100名近くの方が紹介でいらっしゃいました。紹介して頂いた患者さんにはこの場を持ちまして再度お礼申し上げますm(__)m

紹介いただけるのは大変嬉しいですし、頑張って期待に応えようと思います。(紹介じゃない方の手を抜くって意味じゃないですよw)

 

さて、本日は痛みへの理解について。

痛みへの理解があるかないかで治療の進み具合が明らかに違います。

やはり痛みの原因を生物学的損傷だと思い込んでいると自分で痛みのスパイラルに陥ってしまうのでしょうか。

不安が強い・痛みの事ばかり考える → プライミング効果 → 痛み増強 → 不安増大 → 痛み増強

動作恐怖が強い → 動かないために筋肉が硬くなる → 痛み増強 → 更なる動作恐怖 → 痛み増強

痛みへの不理解(一度変化した構造は治らないという恐怖) → 治療効果が現れにくい → 治らないと諦める → 医療機関を転々とする → 医療不信 → どんどん治りづらくなる

これらに陥らないようにするためにはやはり自分自身で痛みのメカニズムを理解する必要があります。

痛みのメカニズムを理解する → 恐怖から解き放たれる → 自信を持って動く → 自信がつく → 筋肉が柔らかくなり痛みが軽減する → 治癒

自分自身の痛みがなんなのか知るのはとても重要です。先の記事にも書きましたが、私は痛みの治療は痛みのメカニズムが理解できれば半分は成功だと考えています。後は皮膚・筋・関節の反射機能を正常化して痛みセンサーの興奮を抑えれば痛みはどんどんと引いてく事が多いですよ。侵害受容性疼痛(痛みセンサーの興奮による痛み)に限りますが。

でも多くの方は痛みへの理解がなくても治療して痛みが軽減しますから、それをきっかけにして治るんですよねw

慢性痛症や、医療機関を転々としている方、治療の反応が悪い方は暇な時は時間が許す限り痛みのメカニズムを理解することの重要性を説明しています。しかし細かくは話しません。やはり自分で理解することが重要ですし、細かく話していたら何時間もかかりますからね、診療時間内には無理です。

少しでも皆さんの痛みがとれるように頑張ります。皆さんも頑張りましょう(^^)

腰痛と変形性股関節症、捻挫後の痛み

腰痛変形性股関節症捻挫後の痛み

栃木県からいらっしゃったAさん、数年前より腰痛と股関節痛に悩まされています。病院では変形性股関節症で手術が必要との説明。

可動域の制限とそこら中に圧痛がありました。最初は治療に対する反応が悪かったですが、3回目の治療でようやく改善してきました。痛みをあまり深く考え過ぎないことと、押して痛い筋肉のマッサージをお願いしました。このまま治っていけばいいですが。

千葉県からいらっしゃったBさんは足首を捻挫した後にいつまでも痛みが続いています。右足にびまん性の浮腫、皮膚の色調変化、圧痛を認めました。恐らくCRPSです。初回の治療で皮膚の色はだいぶ良くなりました。圧痛と浮腫は変わりませんでしたが、このまま落ち着いていくと思います。

股関節が変形していても痛みがある方とない方がいます。

変形の程度の差でしょうか?

それは恐らく違います。手術を宣告された方でも痛みが無くなる方はたくさんいます。急性痛なのか、それとも痛みの回路が可塑化してしまった慢性痛症なのか、動作恐怖が強いのか、痛みに対する不安が強いのか、痛みに対する理解の程度や、普段の生活も関係してきます。

多くの方は変形や損傷が修復されると痛みがとれると考えがちですが、そうではありません。

確かに修復と共に痛みが無くなる方もいますが、組織の修復が済んでも痛みや腫れが続いている方は案外多いものです。

痛みは痛みで対処をし、修復すべき組織の損傷があるならばそれも並行して治療する。そうすればいつまでも痛みで悩む方が増えないですむと思います。

act therapy explanation

ぎっくり腰含め、痛みは早期の除痛が必要

寒い日が続きますね、今日は暖房をつけてもなかなか部屋が暖まりませんでした。

寒い所に長時間いると痛みにつながりやすいことがあります。これは関節や皮膚、軟部組織にある受容器にとって、急激な気圧気温の変化、長時間の寒冷暴露が外的ストレスになり、機能が低下しやすいからだと考えられます。

機能が低下すると筋緊張や皮膚の硬化、関節包内運動の異常が発生しやすくなります。機能異常が発生して痛み刺激がへ到達すると下記の様な状態になって痛みが増悪していくことがありますから痛みが発生した場合、なるべく早く除痛することが重要になります。

例えば今日のような非常に寒い日ですと長時間の寒冷暴露や気温気圧の急激な変化で関節や軟部組織の反射機能は低下しやすくなります。機能が低下すると軟部組織の筋緊張や関節包内の運動をうまくコントロールすることが難しくなるため、異常が発生すると痛みの症状が発生します。

 

関節反射や軟部組織の反射機能の異常が発生

侵害受容器が興奮、電気刺激を作成

感覚を感じる領域へ痛みの入力

筋緊張及び交感神経緊張(関節や皮膚、軟部組織の反射はより障害される)

血液循環不良により酸欠

痛みの増強

↓(痛みの強さ、時間の経過が関係)

末梢性感作、中枢性感作の発生(痛みに過敏になること)

痛みの悪循環

痛みへの不安抑うつ不眠

痛みの増強

 

長期間に渡り痛み入力が続くと痛みの悪循環が発生、痛みに過敏になり痛みを強く感じるようになります。長く続く痛みは抑うつ状態を喚起し、下行性疼痛抑制系の働きが低下してより痛みを強く感じさせます。この痛みの悪循環が慢性痛です。(経験のある方はなんとなく分かるかもしれません)

痛みは急性痛なら比較的簡単にとれます。慢性痛になると上記のようになりますので、少しむずかしくなり、場合によっては複数の治療が必要になります。しかし、痛みが続いている時間が長いと全ての場合取れづらいのかというと、そうでもありません。20年来痛みを抱えていた方でも1回の治療で治ることもありますし、痛みが発生して間もない方でも時間がかかるケースもあります。患者さんの状態によります。

 

おおしま接骨院では上記の痛みの悪循環を断つ為に、軟部組織の反射機能を正常化し、痛みの早期改善を目指しています。

 

痛みはできるだけ早く取り除きましょう。もし慢性痛になっていても大丈夫、一緒にがんばりましょう。最善の方法をコンサルティングさせて頂きます。

 

その痛み、諦めないで。おおしま接骨院は痛みやしびれの駆け込み寺的存在を目指しています。おおしま接骨院について詳しくはホームページを御覧ください。http://s621.com

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