痛みを知る=痛みの仕組みを知る

こじれた慢性痛の治療に有効なのは認知行動療法

時代遅れの誤った思い込みを現在わかっている情報へ書き換える。

口では簡単に言えるがこれがなかなか大変な作業だ。
子どもの頃から教わってきたことを覆すのは容易ではない。

しかしヒトの思い込みは体に大きな影響を及ぼす。

ノーシーボ 痛み」

などで検索してもらうとたくさん出てくるが、ヒトは思い込みだけで死んだり火傷したりする。

それ故に

「私の痛みは治らないのでは。」

という誤った認識はすぐにでも正す必要がある。

もちろん全てでは無いが多くの痛みは筋膜性疼痛症候群(トリガーポイントなどで有名だ)と言われるもので、骨の変形や神経への圧迫は痛みがない健常者にも普通に存在することから従来の「損傷モデル」から「生物心理社会的疼痛モデル」へと診断モデルが変化してきている。

話は変わるが最近話をしていると泣かれる方が多い。
私の顔が怖いのだろう。普段から感情を押し殺して、我慢して生きているのだろう。

怒り、不安、恐怖、悲しみなどの強い感情はため込むと後に痛みに変換されることがあるし、増強させてしまうことがある。

ため込むことなく、発散する機会を持つようにしたい。

そもそもあなたをネガティブな感情にしてしまう情報や人物へはなるべく近寄らないことだ。

百害あって一利ない。

2015年に放送されたNHKスペシャル腰痛治療革命 見えてきた痛みのメカニズム」の反響が大きく、DVD付きの書籍になりました。

映像を見る+背中をそらす それだけで約6割の方が改善したそうです。

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埼玉県で脊柱管狭窄症の痛みや治療でお困りの方へー症例

70歳代の男性Aさんは20年来腰に痛みがありました。昨年の1月に急に痛みが酷くなり両足にも痛みとしびれが出るようになってしまいました。
複数の整形外科にてMRI検査をしたところ、変形性脊椎症脊柱管狭窄症と診断されたそうです。

初見時痛みのためか体が左側へ傾いていましたが、神経脱落症状などは無く、除外診断も済んでいたことから筋膜性疼痛症候群かもしれないと判断し腰から両足先にかけて施術を開始しました。
痛みに関係しそうな既往歴もありません。

初回の施術から反応して痛みが軽減しましたが、痛みが出たり引っ込んだりを繰り返し、4回目の施術時にお聞きしたら当初の痛みは7割消失したとのことでした。

後はいつ症状が消失してもおかしくない状態なので、様子を見ながらとお話しています。

Aさんは脊柱管狭窄症、変形性脊椎症と診断されていましたが、トリガーポイント筋膜リリースなどの施術が有効であったことから、痛みの本態は脊柱管狭窄症や変形性脊椎症ではなく、筋膜性疼痛症候群(MPS)だったのかもしれません。

脊柱管狭窄症や変形性脊椎症、椎間板ヘルニア坐骨神経痛などの診断名がついてはいるが、実は症状の本体は筋肉だった、なんてことはよくあることです。

いろんな治療を経験したが変化がない場合、筋肉に目を向けてみてはいかがでしょうか(*^^*)

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NHKのあさイチでトリガーポイントの特集

NHK朝の番組あさイチトリガーポイントの特集がありましたね。

出勤時だったのでゆっくりは見ていなかったですが、二の腕の筋肉が原因で肩こりになっていたとか。

スクリーンショット 2015-02-28 22.50.42痛みを感じている場所に原因があるとは限りません。
原因となった場所から遠く離れた場所に痛みを出す現象を関連痛といいます。

例えば足の筋肉がおかしくなって腰痛、手の筋肉がおかしくなって首痛になるなどはよくあることです。生理学の発達により筋肉や靭帯などの軟部組織が起こす痛みが実はとても多いということが分かってきています。

今まで骨や神経ばかりに意識がいっていた方、筋肉や皮膚に注目してみてくださいね(^^)

NHKあさイチ様 http://www1.nhk.or.jp/asaichi/2015/07/28/01.html

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椎間板ヘルニアについて

椎間板ヘルニアとは椎骨と椎骨の間にある椎間板が突出し、神経を圧迫する病気とされています。

この椎間板ヘルニアが突出して神経を圧迫すると痛みやしびれが発生すると言ったのは今から100年以上前Goldthwaitが始まりだと考えられますが(腰椎椎間板ヘルニア診療ガイドライン参照)生理学の発達や、腰痛のない健常者にもかなりの高率で椎間板ヘルニアが映し出される、手術してもしなくても数年後は同じことなどから椎間板ヘルニアが痛みを発生させるのは疑わしいといった考え方に変化してきています。

Radiography of Human Bones1995年にボルボ賞を受賞した研究論文では、腰痛未経験者の76%に椎間板ヘルニアが見つかったといいます。

生理学で有名な熊澤孝朗先生の著書「痛みを知る」では
「神経線維は通常その末端の受容器からの信号を伝えるものであって、その途中が興奮を起こす様なことはありません。」とあります。

神経を圧迫して起こるのは麻痺であって痛みやしびれではないのですね。

ではなぜ痛みやしびれが起こるのか。
その多くは筋膜性疼痛症候群MPSトリガーポイント)といって、筋肉が過緊張して元に戻らなくなった状態なのです。
重い物を長い時間持ち続けていたり、つま先立つで生活していると痛くなったりしびれたりするでしょう。

ですから、椎間板ヘルニアだと言われたからといって麻痺の症状がなければ恐れおののくことはありません。

病名を告げられ、不安や恐怖が頭を支配すると回復しづらくなってしまいます。

3d people holding his head with his hands思い込みの力はとても強く体に作用します。
下記の記事はガンではなかったにもかかわらず、ガン宣告された後に気落ちして死んでいったことなどが書かれています。

人間は「思い込み」だけでも死んでしまう!
http://toyokeizai.net/articles/-/77748?page=2

ではどうしたら良いのか?

NHKの「ためしてガッテン」や、先日のNHKスペシャル腰痛治療革命~見えてきた痛みのメカニズム~」でも椎間板ヘルニアは心配ないと言っています。

NHKためしてガッテン 脅威の回復腰の痛み
NHKスペシャル 腰痛治療革命~見えてきた痛みのメカニズム~

まずはこれらを参考に、時代遅れの古い考え方を捨て、新しい考え方を脳にインストールしてください。
それだけで治っていく方がいると思います。

それでも治らなければ、筋肉が緊張しすぎて硬くなってしまった状態ですから、ほぐしてあげれば良いのです。

方法は色々とありますね。

時代遅れの古い考え方に囚われることなく、新しい知識を吸収すれば考え方が変わって行動も変わっていきます。

行動が変われば痛みも変わっていきますよ、きっと。

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施術の感想をいただけました(首痛・坐骨神経痛・変形性膝関節症の痛み)

Q7
痛くない怖くない。一回目から痛みがやわらぎ不思議。二回目は不思議から確信に変わりました。
安心して任せられる感じでした。院内はリラックスムードです。

Q8
浦和から友人数人を紹介して皆で通っています。
できれば出張治療とか(笑)ジョークです。
たった一度で永年の足のしびれから解放された友人は誰かに教えたくてチラシを大量に持ち歩いているらしいです(笑)

Q9
痛みが取れて治ると通う回数も当然減りますが永年爆弾を抱えた様な体だったので大信頼して一生頼りにしていきます。
これからもよろしくお願いします。

kansou素晴らしい感想をありがとうございました。
顔は少し怖いかもしれませんが、実は優しいんですよ。

手や足、腰や首に発生する痛みやしびれは多くが筋肉の緊張のし過ぎによって起こります。
これを筋膜性疼痛症候群といいますが、最近雑誌などでも「トリガーポイント」などで特集されることもあるようになりましたね。

日本の痛み医療は世界から比べると20年以上遅れをとっているそうです。
今だに関節の変形神経に対する圧迫が痛みやしびれの原因と説明されていますが、多くの場合筋肉が過緊張して起こった筋膜性疼痛症候群(MPSまたはトリガーポイント)です。

なぜ筋肉が過緊張するに至ったかを考えるのが重要になります。

緊張する時間が長すぎる

対人関係のストレス

悩み

運動不足

栄養欠乏

などは筋膜性疼痛症候群の原因になります。

ただ、矯正して筋肉柔らかくするとそれをキッカケとして治る方も多いんですけどね(笑)

Physiotherapie

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Tarzanトリガーポイント特集

今月の雑誌Tarzan」はトリガーポイントの特集がされていますね。

読んでみましたが、各筋肉に対してのマッサージの仕方などが掲載されていましたから、痛みで悩んでいる方は読んでみては。

きっと役に立ちますよ。

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4月12日から25日までは春の防痛安心週間です。

詳細決まりましたらこちらのページでお知らせします。

防痛

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安心は痛みを和らげる

埼玉県内よりお越しのAさん、約1年前より左の痛みと両足底しびれがあります。レントゲン検査では椎間板の間が狭い、いわゆる椎間板狭小化と説明されたそうです。あまり変化がないのでいらっしゃいました。

左膝周囲と足の第4、第5中足骨間と足の裏に強い圧痛がありました。トリガーポイントですね。

治療後は少ししびれと痛みが変化したそうです。1~2回で治療終了しそうな感じですが、どう経過するでしょうか。

痛みやしびれがあるとやはり不安になりますよね。目では見えないし、他人からは理解されづらい。一人で抱え込んでしまって悩んでいる方も多いと思います。

そんな時は気分転換するのが良いとお思いますよ。気分転換して痛みに気が向かいないようにするのも立派な治療ですからね。医療機関にかかるばかりが治療じゃないですよ。

趣味に没頭したり、旅行へ行ったり、痛みについて誰かに話しを聞いてもらうのも良いと思います。泣いたり、笑ったり、感情を表に出すのも大切ですね。感情を開放する事によって楽になることもありますからね。何かと抑圧されることが多い世の中ですからw

抑圧された感情が体の痛みになってしまうこともあるんです。心理社会的要因=ストレス

今日も話をしただけで症状が緩和した方が数人いました。私ももう少しうまく喋れるようになると良いのですが、苦手なところですw

安心は痛みを軽減させます。

五十肩になるのかな?

群馬県よりお越しのBさん、1ヶ月ほど前より右肩が痛くなってきました。日に日に痛みが強くなっていた所、知人にうちの話を聞いて来たそうです。

健康上腕リズムが極端に悪くなっていました。トリガーポイントもかなりあります。何かストレス不安になっているような事は無いか?と聞きましたら最近ご友人が体調を崩して心配していたとのことです。

極端に症状が強くでている場合、心理社会的因子が強く絡んでいることが多いと思います。

ですが治療してみたらその場で挙がらなかった手がほぼ上がるようになりました。心理社会的因子が強く絡んでいるとその場ではイマイチな反応が多いのですが、こんなこともあります。

後ろに手を回すと少し痛いのが残りましたが、上手くいけばこのまま治療しなくても大丈夫でしょう。しても1,2回かな?

痛みは外力を受けた時や交感神経緊張が続いた場合に発生することが多いんです。ストレスが強い環境にいると痛みを発生しやすい訳です。それが胃に出れば胃潰瘍などになりますし、肩に出れば肩こりや五十肩と言われるわけです。

生理的な機能が障害を起こして発生するわけです。それが内蔵に出るか運動器に出るかはその方のタイプによります。因みに私は運動器に発生しやすいタイプなので調子崩すと腰が痛くなります。自分で治療しますけど。

緊張して下痢したり具合悪くなったことあるでしょう?

右手の痛み痺れ=神経の症状ではないですよ

さいたま市よりお越しのAさんは娘さんのご紹介でいらっしゃいました。1週間前より右上肢全体に重だるさがでてきたそうです。症状が発生する前に草むしりなどの手を使う作業をしていたとか。

首を動かすと右上肢に痛みが走ります。右の首から上肢にかけてとても多くの筋肉の圧痛がありました。トリガーポイントですね、神経脱落症状はありませんでした。

首を反らして上肢に痛みが走るのは神経症状ではありません。生理学では神経は圧迫しても痛みは発生しないとあります。もしこれを神経の痛みで説明するなら異所性興奮で説明しなければですが、臨床医のための痛みのメカニズム(横田敏勝先生著)では「痛覚受容器を介さずに神経繊維からインパルスが発生することを異所性興奮という。異所性興奮が生じる可能性が高いのは、脱髄部および傷害された末梢神経の側芽と神経腫であり、滅多にない。」と説明されています。

神経症状とは神経脱落症状を言います。電気信号のやり取りがしにくい、できない状態です。ですから来院した時の主訴は手が使いづらい動かしにくいなどが多いです。この場合頚髄症が考えられますが、麻痺が進行する場合は手術を考えなければいけません。

この方は治療にはとてもよく反応して、すぐに重だるさが改善しました。不安そうな顔が一気に明るい表情を取り戻しました。良かったですね、順調に行けばこのまま治療しなくも大丈夫になるでしょう。

この方は以前も同じような症状が発生したことがあるそうです。その時は頚椎椎間板ヘルニアの疑いがあると言われたとか。

 

腰椎椎間板ヘルニア

50代女性、2年前より症状が出たり引っ込んだりしていたそうです。3週間前から増悪、両足にしびれがでてきました。整形外科ではMRIで腰椎椎間板ヘルニアを指摘されています。

仙腸関節部に浮腫、可動域制限、下肢に数カ所のトリガーポイントを認めました。神経脱落症状はありません。この方はとても反応が良く、その場で改善しました。このまま問題なければ数週間で治ると思いますが、何があるかわかりませんからね、経過観察です。

2年前より神経の可塑化もなく、急性痛の状態を保っていたのでしょうか。慢性痛症と併せて急性痛が存在したのでしょうか。経過をみる必要がありますね。

椎間板ヘルニアは全く症状の無い方にも存在するんです。論文によっては健常人の75%からヘルニアが検出されたというのもあります。

熊澤孝朗先生の著書「痛みを知る」で正常な神経管は圧迫されても痛みは発生しないとあります。

また、横田敏勝先生の著書「臨床医のための痛みのメカニズム」では

神経痛一般の発生機序

痛覚繊維の生理的興奮は、その末梢の自由終末にある痛覚受容器(侵害受容器)が刺激されたときにみられる。

自由終末と脊髄を継ぐ部分からインパルスが発生することはめったにない。

痛覚受容器を介さずに神経線維からインパルスが発生することを異所性興奮という。異所性興奮を生じる可能性が高いのは、脱髄部および傷害された末梢神経の側芽と神経腫である。

神経根痛

脊髄後根を圧迫すると神経根痛(radicular pain) がでて、圧迫された後根の支配領域に痛みが走るとみられている。しかし、この考えは特別な場合にしか通用しない。たとえば、脱髄繊維を含む脊髄後根への機械刺激は神経根痛を誘発するが、正常な脊髄神経根の圧迫は痛みを生じない。

a.実験動物の正常な脊髄後根を圧迫しても、痛みを伝える侵害受容繊維を含めた求心性繊維の持続的発射活動は誘発されない。しかし、あらかじめ傷害しておいた脊髄後根を機械刺激すると、持続的なスパイク発射が誘発される。(Howe, Loser and Calvin,1977)

バルーンカテーテルを使って正常人の脊髄神経根を圧迫すると、錯感覚(paresthesia)と感覚鈍麻が誘発されるが痛みはでない。正常な脊髄後根を牽引しても痛くない。しかし、傷害歴のある脊髄神経根を鑷子(じょうし)で圧迫したり、縫合糸をかけて牽引したりすると、特徴的な神経根痛が走る。Kuslichら(1991)は、局所麻酔下に椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症の減圧手術を受けた患者193例を対象にして、局所麻酔薬を次第に追加しながらいろいろな組織を刺激したときに誘発される感覚を調べた。正常な脊髄神経根に触れても痛みはなかった。

とあります。

ヘルニアがあっても症状が無い方。ヘルニアが無くても症状がある方。

保存療法や運動で治る方。

手術してみたらヘルニアが無かったが、痛みがとれる方々。

この差はどこで生じてしまうのでしょうね。

生理学で有名なPatric Wallは著書、疼痛学序説(Pain the science of suffering)でヘルニア神話は終わったと言っています。